友人と飲みに行った帰り道、古びたバス停で最終バスを待った俺たち。やってきたバスに乗り込むと、そこは昭和のネオンが輝く見知らぬ町だった。不気味な警官に連行された先で、助けを求める男の囁き声を聞き、必死に逃げ出すが…。
幼い頃から夢に繰り返し出てきた家。怪談クラブがお届けする、夢の中の風景が現実になった話。子供の頃から夢で見ていた家に足を踏み入れた時、私は恐ろしい真実に気づいた。
夜の墓地。近道をするために入った私は、背後からついてくる足音に気づく。振り返ると、首が逆に折れた女が迫ってきていた。
部活に向かうため階段を上るたび、3階と4階の間に座る、古びた学ランの生徒。声をかけても返事はなく、彼の顔は白く濁った目で笑っている。
押入れにある日記を見つけてから奇妙なことに気づいた。やがて、そのアパートには、夜中、天井から誰かが這い回る音が響き始め、最後の言葉が、私を追い詰める。
一人暮らしのSは、非通知の不気味な電話に悩まされる。電話口の女は「いない」と囁くが、ある日「いた」と告げ、Sの生活圏にまで迫ってくる。怪談クラブが紐解く、電話番号を辿り、少しずつ距離を縮めてくるストーカーのような怪異。
中学校の旧校舎に伝わる、七限目にだけ開く「消える階段」の噂。好奇心から足を踏み入れた私は、階段の降りているつもりが登っている感覚に。そして出口がわからなくなる。
同僚の三浦が転勤先で引っ越した家は、前住人が逃げ出した「空き家」だった。入居直後から異様な気配と夜中に廊下を這う音に苛まれる。誰もいないはずの家から感じられる不気味な視線とは。
ある日突然、最寄り駅近くに現れた見知らぬアーケード「ちのはな商店街」。吸い寄せられるように足を踏み入れた先は、どこまでも続く迷宮と化した異界。そこは巨大な頭部を持つ不気味なマスコットのような「住人」たちが、訪れた者を二度と帰さない場所だった。
宅配ボックスのないマンションに現れた、制服も荷物もない「宅配」の女。監視カメラにも映らず、誰の記憶にも残らないその存在は、やがて主人公の部屋の前に現れ、恐怖の真実を告げる。
夜間警備のバイト中、警告された「5号機」に乗った私。デパートにないはずの「9階」と、無表情な男の「降りますか?」という問いかけ。怪談クラブがお届けする、日常に潜む異界への扉の恐怖。
乗り換えに失敗し、辿り着いた無人駅の近くにあった、格安の古びたホテル。案内された五号室の押し入れは、空っぽなのに“何かがいる”気配に満ちていた。怪談クラブがお届けする、旅先で遭遇した悪夢。