人や物に取り憑き、不幸や災いを呼び寄せる呪いの怪談を集めました。恐怖と因縁が交錯する物語です。
怪談クラブがお届けする、優秀な同僚を追い詰めた「呪いの依り代」の物語。幻覚のように現れる女の霊と、そのたびに音を立てる奇妙な黒い石。その石を砕いたことで、呪いは終わるが、呪いの「代償」はどこへ向かうのか。
怪談クラブがお届けする、過去に自殺配信を行ったとされる「闇病みの女配信者」にまつわる話。削除されたはずの動画を視聴した友人は、「あなたが死ぬところを見せて」という呪いの言葉に追われ、精神的に追い詰められていく。
怪談クラブがお届けする、インターネットで見つけたという「カリヤマスミコの呪い」にまつわる話。嫌な上司を消すために呪いに手を出した友人は、やがてその呪いの「器」となり、異形の呪いに蝕まれていく。
怪談クラブがお届けする、写真に映り込む謎の人物の怪談。見ないふりをして通り過ぎた事故の被害者が、あなたに何かを伝えようとしていたのかもしれない。
昭和の終わり、再開発のため古い町を地上げ屋が動いた。だが、一人だけ土地を手放さない頑固な老女がいた。彼女は暴力や冤罪で追い出されるが、その後、地上げに関わった者たちは次々と不可解な死を遂げていく。彼らを追い詰めたのは、老女の最後の言葉「全部解き放ってしまった」が意味するものだった。
私は大学で、ちょっとしたインフルエンサーとして活動していた。そんな私を慕ってくれる後輩は、いつも笑顔で可愛らしい女の子。だが、ある日彼女は「先輩の悪口を言ってる人がいますよ」と告げると、真顔で「始末しておきます」と呟いた。その数日後、その人は本当に大学に来なくなった。彼女の笑顔の裏に潜む、恐ろしい「呪術」の正体とは…。