いつも通りの朝、通い慣れた道、何気ない会話。 そのすべての裏に、静かに“異常”は潜んでいる。 日常が崩れる瞬間の恐怖を描く。 怪談クラブがお届けする「日常」の怪談。
怪談クラブがお届けする、駅前の本屋で出会った奇妙な人物の怪談。顔の中央に黒い穴が空いたその人は、周囲に自然に溶け込み、妻と親しくなっていく。会っている間だけ恐怖を忘れ、帰宅後に正気へ戻る不自然さ。そして家に招いた夜、相手は「同じ顔になる」と告げる。
怪談クラブがお届けする、街中にひっそりと立つ古い鳥居にまつわる恐怖体験。通勤途中に見つけた不自然な人影は、昼も夜も変わらず鳥居の上に立ち続けていた。やがて語り手は、その存在の恐ろしい正体に気づくことになる。
怪談クラブがお届けする、城跡公園で遭遇した異形の怪談。夜のジョギング中、石垣の下で目撃したのは人の肉が集まったような不気味な塊だった。腐敗臭を漂わせながら近づいてくる異形と、堀から発見された持ち主不明の遺留品。古い城跡に潜む妖怪伝承を思わせる恐怖の物語です。
怪談クラブがお届けする、地下ライブハウスに現れた異形の女と床に浮かぶ顔の怪談。モッシュと爆音に包まれた熱狂の中、観客たちは気づかぬまま何かに踏みつけられていた。倒れた者は戻れないと言われる地下のハコで、男が見たものとは。汗と狂気に満ちた空間で起きた、逃げ場のない恐怖体験。
怪談クラブがお届けする、深夜の団地を舞台にした不気味な怪談。あれは、仕事がかなり遅くなった日のこと。終電間際の電車に乗り、最寄り駅へ着いた頃には、 駅のホームにもほとんど人がいません。電話をしながら後ろを歩く男に違和感を覚える。だがその男は、誰とも通話していなかった。
怪談クラブがお届けする、お盆の夜の切ない怪談。幼い頃に参加した夏祭りの子ども盆踊り。その日、一番幸せだった記憶の裏には、誰にも気づかなかった別れが隠されていた。提灯の灯り、太鼓の音、そして両親と過ごした最後の夏。懐かしく温かいはずの記憶が、静かな恐怖へ変わっていく。
怪談クラブがお届けする、奇妙な能力を持つ男との再会の物語。顔を風船のように膨らませる優しいおじさんは子供たちの人気者だった。しかし大人になって再びその存在に触れた時、それが人間ではないものだと気づく。やがて語られる血管と代わりという言葉。そして明かされる名前が示す、あまりにも不気味な正体とは何なのか。
怪談クラブがお届けする、夜道で出会った得体の知れない存在の怪談。仕事帰りの女性に、見知らぬ相手が突然「ひどい人」と言い始める。しかもその姿は、老人から女、男へと次々変わっていった。あれは変質者だったのか、それとも。
怪談クラブがお届けする、舞台が終わっても消えない気配を描く怪談。深夜の小劇場に響いた話し声と歓声。誰もいないはずの客席、空の舞台袖、それでも確かに感じる視線と拍手。そこにいたのは、観客だったのか、それとも。
怪談クラブがお届けする深夜の怪談。夜中のコインランドリーで、必ず一台だけ回り続ける洗濯機。中にはいつも白いシャツが一枚。好奇心で止めたその夜、「忘れ物ですよ」と訪ねてくる声がした。開ければ返されるというそれは、何を届けに来るのか。
怪談クラブがお届けする、防災訓練の前夜に起きた奇妙な出来事。公民館の前を通りかかったとき、二階から避難ホースで人が次々と降りてきていた。しかしその顔は真っ黒で何も見えない。
怪談クラブがお届けする、夜の住宅街で見つけた奇妙な貼り紙の話。電柱に貼られていたのは迷子ではなく、亡くなったはずの女性を探す張り紙だった。帰り道、その顔を思い出した瞬間、道路脇の側溝から同じ笑顔がこちらを見上げていた。