怪談クラブがお届けする「ハマくん」。クラスの人気者。でも、幼なじみのユウトだけは、なぜかハマくんを避けていた。ある日、ユウトに聞いた。「なんでハマくん嫌いなの?」ユウトは真顔で言った。「あのハマくんって子、クラスにいないよね?」でも、名簿にはいない。その笑顔の裏に隠れていたのは、人の形をしたなにかだった。
怪談クラブがお届けする「メリーさんからの電話」。子どもの頃、誰もが一度は聞いたことがある怪談があった。捨てられた人形、メリーさんからの電話。「わたしメリーさん、今○○にいるの」子どもの頃に聞いた都市伝説が、現実になった夜。 「今、あなたの後ろにいるの」その言葉を、本物の声で聞いてしまったら。
怪談クラブがお届けする「深夜のサウナ」。出張先のホテルで深夜に訪れたサウナ。サウナの扉を覗くと中は真っ暗で、「ああ、もう終わりか」と思ったその瞬間、パッと明かりがついた。中には4人の男が座っていた。 そこにいた4人の男と、奇妙なテレビ番組汗ではなく、冷たい恐怖が滲み出す夜。
怪談クラブがお届けする「魅惑の団地妻」。古びた団地に越してきた青年が出会った、美しい奥さん。ある夕方、ゴミを捨てに行ったとき、30代くらいの若い奥さんが、しゃがんでゴミをまとめていた。この団地では珍しい若さだ。「こんばんは」と声をかけると、「こんにちは」と少しずれた返事が返ってきた。
怪談クラブがお届けする「すれ違う人」。仕事帰り、夜の住宅街を歩くと、 いつもすれ違う人がいる。三十代くらいの男性で、スーツ姿。特に変な人ではないが、いつもぶつかりそうなほど近くを通る。だがある日、その人が自分の家から出てきた。相手はゆっくりとこちらを振り向く。「……やっと、さわれましたね」
怪談クラブがお届けする「スナックの呼び出し」 閉店したはずの店から深夜の無線呼び出し。 懐かしいママの声に応じた運転手を待っていたのは、異様な客だった。
怪談クラブがお届けする「飲み屋であったおじさん」昔から酒が好きで、酔うと懐っこくなるタイプだ。たまに本当に気の合う人に出会うこともある。そのひとりが「おじさん」だった。酔いの勢いでついていった先は、河原の家。そこは、あたたかくて二度と帰れない場所だった。
怪談クラブがお届けする「宅配ロッカーの声」。仕事が遅くなり、マンションに着いたのは夜の十一時を過ぎていた。エントランスに入り、宅配ロッカーの前を通った時だった。かすかな声がした。あけて。夜のマンションで聞こえた小さな声。 助けを求めるそれは、本当に中の人だったのか。
怪談クラブがお届けする「気になる迷惑メール」。件名は「助けて」。本文には見知らぬ名前と、奇妙な文面が並んでいた。それはただのスパムのはずだった。だが、メールの中に自分の家族の名前が書かれていたとしたら?徐々に変わっていく内容。そして最後は両親の名前が出る。
怪談クラブがお届けする「スーパーの奇妙な客」。うちのスーパーには、閉店間際にだけ現れる客がいる。いつのまにか、店の中にいる。入ってくる瞬間を見た人はいない。気づいたときには、惣菜コーナーの端で立っているのだ。その女が求めているのは、商品ではなく人間かもしれない。
怪談クラブがお届けする「警察の質問」。夕暮れの帰り道だった。家まであと数分というところで、「すみません、ちょっといいですか?」と声をかけられた。振り返ると、スーツ姿の男性が立っていた。夕暮れの帰り道で声をかけてきた警察官。彼が見せた写真の顔は、人間ではなかった。
怪談クラブがお届けする「懐かしい同級生」。しばらく帰省できていなかったが、 久々に有給を取って、のんびり過ごすことにした。ふと思い立ち、学生時代によく行っていたショッピングモールへ向かう。雑貨屋の前で、聞き覚えのある声がした。再会した昔の友人。しかし、彼女の家には、時が止まった家族がまだ暮らしていた。