怪談クラブがお届けする夏の終わりの墓地で出会った、墓石に名前を刻む奇妙な少年との話。夏の終わり、母から頼まれて、亡くなった祖母の墓参りに行くことになった。「今日は、だれがくるか しらべてるの。」彼の言葉と老婆の語る戦没者の霊。そして、帰宅後に起こった位牌の異変。疑心暗鬼を産む一話。
怪談クラブがお届けする、廃校に残る花子さんの怪談。あれは、私がまだ小学六年生だった頃のことです。ある夏休み、近所の子どもたちと肝試しをしました。 場所はもう使われていない、S小学校の旧校舎でした。呼び出すのではなく、向こうから呼んでくる存在。その声に返事をしたら、もう戻れないかもしれない。
怪談クラブがお届けする、春の遠足で起きた人数違いの怪談。出発時には一人足りなかったはずのクラスが、帰る頃には一人多くなっていた。途中から紛れ込んだ知らない子、鏡越しに近づく白い顔、誰も指摘できない余分な一人。楽しいはずの遠足が、静かに異常へ変わっていく。
深夜、残業中のオフィスに鳴り響く社用電話。「今から伺います」という取引先からの電話を切ったまゆみさんを待っていたのは、エレベーターから現れた「壊れたようなスーツの男」だった。
怪談クラブがお届けする、地元の不良たちを襲った怪談。深夜の山道で事故を起こし、二十分間心肺停止となった裕也は、蘇生後に「地獄にいた」と語り始める。そこには巨大な釜と顔のない者たち、そしてな仲間の姿があった。それ以来、裕也は別人のように更生するが、仲間たちは地獄で見た「順番」の通りに次々と死に、消えていく。
怪談クラブが暴く、廃校に潜む、遊び半分で挑んだ者に降りかかる恐怖。深夜、肝試しで訪れた廃校の放送室。マイクのスイッチを入れると、無人のスピーカーから「今うしろ」という返事が。笑い声が繰り返される中、出口の扉に映る誰かの顔。
怪談クラブがお届けする、放課後の公園で見つけた奇妙なドアの話。壁もないのに土に突き刺さるように立っていた白いドア。その向こうには、どこか懐かしい家があった。だがそこにいた「家族」の笑顔は歪んでいた。そして翌日、一緒に入ったはずの友達が世界から消えていた。
怪談クラブがお届けする夜道の怪談。帰宅途中の功太は、街灯に照らされた自分の影が数歩先を歩いていることに気づく。立ち止まれば影も止まる。しかし、わずかに遅れて功太の動きを真似するように動き出す。気のせいだと急いで帰宅した彼の耳元で、自分によく似た声が囁いた。「踏まれたら、交代ね」
怪談クラブがお届けする、一人暮らしのワンルームで起きた怪談。実家から帰った夜、冷蔵庫の中には見覚えのない古い缶ジュースが入っていた。賞味期限は1991年。不気味に思いながらも捨てられず、そのまま翌日を迎える。そして夜、再び冷蔵庫を開けた瞬間、中で待っていたのはジュースではなく、こちらを見て笑う女の生首だった。
怪談クラブがお届けする、忘れられた神様のナワバリをめぐる怪談。中学二年の夏、六人の少年少女が立ち入った森には、「見た者を連れていく神様」がいた。一人、また一人と仲間が消え、やがて森そのものも開発によって失われていく。しかし十年以上が経っても、神様は彼らの存在を忘れてはいなかった。
怪談クラブがお届けする、水音のしない奇妙な川にまつわる怪談。中学生だったトオルは、川辺から聞こえるすすり泣きに誘われ、泥と髪にまみれた何かを見つける。その背中には逆さまの顔があり、「わらって」と囁いた。以来、彼の周囲では怪異が続き、やがて川辺には彼そっくりの人形が現れる。
怪談クラブがお届けする、秋の海で起きた不気味な出来事の怪談。静かな漁村の民宿で出会ったのは、夜の海へと誘う存在だった。波打ち際に立つ白い女と、意味深な女将の言葉。その誘いに応じた先には、逃れられない何かが待っている。