怪談クラブがお届けする、街コンで出会った変わった男の話。自称「天狗」が持つ帽子に秘められた、元カノの怨念と、その末路。
怪談クラブがお届けする、リサイクルショップのバイトで体験した怪談。古い姿見は人の魂を抜き取り、最新の冷蔵庫は生きた人間を“保管”する。そこには、恐ろしいものの連鎖が隠されていた…
昭和の終わり、再開発のため古い町を地上げ屋が動いた。だが、一人だけ土地を手放さない頑固な老女がいた。彼女は暴力や冤罪で追い出されるが、その後、地上げに関わった者たちは次々と不可解な死を遂げていく。彼らを追い詰めたのは、老女の最後の言葉「全部解き放ってしまった」が意味するものだった。
友人の紹介で、古い一軒家のシェアハウスに引っ越した私。家賃は安かったが、夜中に勝手に水道が出たり、壁から音がしたりと奇妙な現象が続いていた。同居人の中に、ほとんど喋らず、夜中に不気味な行動をするC子という子がいた。ある日、窓ガラスに映ったC子の姿は、机に座っているはずのC子とは違う、目を見開いて立っているC子だった…。
夏の夜、沖の堤防へイカ釣りに出かけた俺と先輩。貸し切りのはずの堤防に、裸足の足音がヒタヒタと近づいてくる。先輩は「灯りを消せ!アイツらは光に寄ってくる!」と叫び、月明かりだけの闇の中、海面から這い上がったかのような濡れた人影が、無数にこちらを伺っていた…。
私は大学で、ちょっとしたインフルエンサーとして活動していた。そんな私を慕ってくれる後輩は、いつも笑顔で可愛らしい女の子。だが、ある日彼女は「先輩の悪口を言ってる人がいますよ」と告げると、真顔で「始末しておきます」と呟いた。その数日後、その人は本当に大学に来なくなった。彼女の笑顔の裏に潜む、恐ろしい「呪術」の正体とは…。
パチンコ屋で大勝ちし、気分良くトイレに入った俺は、個室にいる「異様に背の高い男」に遭遇する。不気味な声に怯えて店を後にするが、後日、常連のオバサンから聞いた話は、さらに俺を恐怖の底に突き落とす。そして大負けした日、再び現れた男が発した言葉は…。
30年前に廃校となった小学校で、同窓会を開いた俺たち。木造の校舎で旧交を温める中、同級生の一人が「上半身だけの子供を見た」と言い出す。その直後、電気が消え、悲鳴が響き渡る。気づくと、そこにいるのは俺一人。そして、窓ガラスに映る「同級生たち」の姿を見て、俺は絶叫するが…。
会社の健康診断で訪れた医院は、今年は様子がおかしかった。薄暗い待合室、不気味に笑う受付、怪我だらけの患者たち。診察室に通された俺は「すぐ手術」と告げられ、意識を失う。次に目覚めた時、そこはいつもの医院だったが…。それ以来、俺だけが街中に紛れる「人間じゃないもの」が見えるようになってしまう。
深夜の終電間際、いつもの地下鉄の駅で開いていた職員用の鉄扉。興味本位で足を踏み入れた先は、どこまでも続く薄暗い通路だった。奥の空間で、私が見たのは、無表情で立ち尽くす無数の人影。声を揃えて発された言葉に、
一人暮らしの大学生の俺は、ある日から存在しない“彼女”にまつわる奇妙な出来事に遭遇する。俺しか知らないはずのエピソードを語る彼女の声。その正体は、目が吊り上がり、青白い肌の不気味な女だった。恐怖から引っ越した俺は、その後失踪し遺体となって発見される。そして、残されたスマホには…。
新米管理人として働き始めた俺は、前任者から「9階の空室には関わるな」と忠告される。水滴の跡、壁に溶け込む人影、複数の声が重なる不気味なインターホン。そして、その部屋の秘密を知る老婆が語った、恐ろしい過去。関わってはいけないその部屋に、多くの人が消えていた…。