近所のイベントでもらってきた、薄いピンクのワンピースを着た人形。娘はすっかり気に入ったが、驚いたのはその会話能力だった。怪談クラブがお届けする人形の怪異
怪談クラブがお届けする、フリマで買った人形にまつわる奇妙な話。捨てても、燃やしても、なぜか手元に戻ってくる人形の正体とは……。
怪談クラブがお届けする、奇妙な日本人形にまつわる物語。大学の下宿で暮らし始めた主人公は、部屋に置かれた日本人形の不気味な行動に悩まされる。体調を崩し、不気味な夢を見るようになった彼は、人形の正体と大家の思惑に気づいてしまう。
散歩中に拾った、汚れた一体の人形。私は胸の奥を掴まれるような感覚で持ち帰り、きれいにしてあげるが、それは人ならざるものが宿った人形だった。そして、捨てようとしても、それは再び私のもとへ戻ってくる。
寂れたパチンコ屋の換金所で、Sさんは奇妙な「人間」と出会う。金魚のような目、作り物のような歯で不気味に笑うその正体とは?そして、その店には15年前から誰もいなかったというが…。
卒業制作で球体関節人形を制作する美大生・由佳。インスピレーションを求めて見つけた古いアルバムには、見知らぬ少女が写り込んでいた。その少女をモデルに人形を完成させた時から、怪異は始まり、やがて由佳自身もその人形に存在を乗っ取られていく。
療養のため戻った祖母の家。決して入るなと言われた二階の部屋で、私は一体の大きな雛人形を見つける。それは、姿を消した家族の顔を持ち、夜な夜な私に這い寄ってくる。怪談クラブが暴く、古き因習と、人形に囚われた魂の恐怖。
水音がしない不気味な川で、すすり泣く「何か」と遭遇したTくん。その異形は、背中にもう一つの歪んだ顔を持ち、やがて彼の生活を侵食していく。怪談クラブが暴く、悲しみを拾い集め、笑顔に「変える」川の怪異。
高校の美術室に置かれた、笑っているように見える石膏像「マチコの生首」。その顔は日ごとに変化し、写真に収めると異形の姿を現す。やがて、その像は誰もいない部室から笑い声を響かせ始める。
SNSを介して広がる奇妙な恐怖。同僚のTさんが「お迎えした」という、彼女に似た日本人形。数日後、Tさんは突然姿を消し、そして届く、謎のホームパーティ招待状消えた同僚の家が、今、招かれざる客を待ちわびる。怪談クラブがお届けする一編。