新しく引っ越したニュータウン。かつては“神様の山”だったという噂を聞いてから、家に異変が起き始める。インターホンに映る無表情の女、側溝から覗く顔。怪談クラブが紐解く、開発された土地に眠る、神の使いの呪い。
平成6年、夜間当直の警察官である私に、ある失踪事件の通報が入る。現場のリビングは大量の血痕で染まっていたが、住人の家族の姿はない。やがて、その家がカルト宗教の拠点だったことが判明し、屋根の上にいる異形に「契約の地だ」と警告される。
保険の飛び込み営業をしていた村井さんは、ある古びた一軒家で不思議な老婆と出会う。その老婆は、資料も読まずに「生前契約」を求め、「私、昨日死んだのよ」と告げる。
昭和、長野の山あいの村。道祖神を動かして新居を建てた夫婦に、夜な夜な足音と不気味な視線がつきまとう。やがて娘が「顔がつるつるの客」と話し始め、道祖神が語る古き神の報復が始まる。
昭和の地方都市に流れた噂。「駅裏の家には、家族じゃない何かが混じっている」。転校してきた無表情な少年と、その家族が抱える不気味な秘密が、やがて村に静かな恐怖をもたらす。怪談クラブが紐解く、一家の正体と、見えない「誰か」の真実。
訳あり空き家のリフォームを請け負った中野。家の中から聞こえる「ぽちゃん、ぽちゃん」という不気味な水音は、押入れの奥に隠された空間から響いていた。その奥の井戸に潜む女の影と、次第に明かされる失踪の恐怖。
都内での生活に疲れ、郊外の古民家へ引っ越した私。静かな生活のはずが、毎晩聞こえる足音と、畳に残された白い足跡に悩まされる。怪談クラブがお届けする、時を超えて住人に語りかける、古民家に潜む恐怖。
療養のため戻った祖母の家。決して入るなと言われた二階の部屋で、私は一体の大きな雛人形を見つける。それは、姿を消した家族の顔を持ち、夜な夜な私に這い寄ってくる。怪談クラブが暴く、古き因習と、人形に囚われた魂の恐怖。
築50年の古い団地で一人暮らしを始めた私。隣の部屋から聞こえるはずのない「家族」の声に疑問を抱く中、ある日、隣の家族の姿をついに捉える。
同僚の三浦が転勤先で引っ越した家は、前住人が逃げ出した「空き家」だった。入居直後から異様な気配と夜中に廊下を這う音に苛まれる。誰もいないはずの家から感じられる不気味な視線とは。
祖母の空き家で一人過ごす夜、廊下から聞こえるのは、引き伸ばされたような“母の声”。それは襖の向こうで揺れる異形の影となり、やがて私の隣に立つ。怪談クラブが紐解く、親しい声に化けて忍び寄る、身近な者の姿を歪める恐怖。
夏休み、久しぶりに帰省した実家。だが、そこには見覚えのない玄関マット、知らない人の写真、そして自分のものとは違うベッドが。家族の記憶も歪む中、私は「マナミ」という、もう一人の自分に存在を乗っ取られていく。