一人暮らしを始めたばかりのアパートで、夜遅く帰宅した私を待ち受けていたのは、部屋の中から聞こえるはずのない“母の声”だった。隣人からの不気味な警告親しい人の声に化けて私を誘い込む「何か」あなたは、ドアを開けてしまうのか。怪談クラブがお届けする一編。
大学の友人たちと肝試しで訪れた、地元では有名な心霊スポットの古いトンネル。トンネルの真ん中、壁の不自然な「部屋」から現れたのは、眼球のない顔で不気味に笑う男。怪談クラブがお届けするトンネルの異変。
ナビがフリーズする異様な山道。同乗した後輩の言葉「そのT字路、絶対に左に曲がらないでください」。車は終わらないループに囚われ、後ろの席には“別の何か”が座っていた……。怪談クラブがお届けする、深夜の山道にまつわる恐怖。
幼い頃、祖父から聞かされた山の禁忌。「知る者の顔を纏い、声を真似る“向こうのケモノ”に、決して振り向くな」。時を経て、疲労困憊の主人公が足を踏み入れたその山で、ついに耳にする懐かしい声。怪談クラブがお届けする、山にまつわる恐怖。
廃墟となった山奥のホテルで、主人公を襲う奇妙な既視感。同行した友人が消え、館内は迷宮のように変貌していく。そして、剥がれ落ちた友人の“皮”が示す、この場所の真の姿とは?怪談クラブがお届けする、廃墟にまつわる恐怖。