閉店間際のスーパー銭湯の露天風呂。湯船の縁に座る青白い顔の女性に、従業員と共に駆け寄るが、湯船の真ん中から顔だけが浮かび上がり、消える。怪談クラブが紐解く、深夜の銭湯に潜む、幽霊ではない「何か」の正体。
病院に勤める私。亡くなったはずの患者が、数年おきに「変わらぬ年齢のまま」再入院してくる。彼は同じ話を繰り返し、やがてその不気味な存在は、私にだけ認識されるようになる。
怪談クラブがお届けする、不良たちの度胸試しスポット、落書きトンネルの都市伝説。肝試しに訪れた先輩が見た、不気味な不良の正体と、トンネルに刻まれた呪いの落書きとは…。
怪談クラブがお届けする、夜勤のスーパーで体験した恐怖。エコバッグの奥に見えた助けを求める顔。彼女は一体誰に捕まったのか?
地方の小さなライブハウスには、「グニャ子」という異様な動きをする幽霊が客席に現れるという噂があった。それは演奏者の目にだけ見え、あり得ない角度で身体をくねらせながら、ステージに近づいてくる。
入院した祖母の病院で、間違えて降りた一つ上の階。そこは全ての電気が消え、湿った空気と重なる囁き声が響く、使われていない病棟だった。怪談クラブが紐解く、病棟に潜む、姿なき存在の恐怖。
張帰り、深夜の山道で廃線となったはずの踏切が鳴り響く。霧の中から現れたのは、音もなく浮遊する古い列車。それは、かつて事故で行方不明になった終電の幽霊だった。
地元の山に山菜採りに出かけたSさん。道に迷うが、そこに現れたのは、親切に道案内をしてくれるはずの、紫色のカーディガンを着た奇妙なおばさんだった。
「本当に出る」と噂の、古びた遊園地のお化け屋敷。壁からぬるりと現れた、足のつかない黒いローブの幽霊。再入場しても何も起こらず、係員は「雨の夜だけ演出が変わる」と告げる。