怪談クラブがお届けする、会社にまつわる怖い話特集。残業後の静まり返ったオフィス、誰もいないはずのフロアで鳴る内線、記録に残らない社員の存在。日常の延長にある場所で違和感が積み重なり、気づいたときには抜け出せなくなる恐怖を集めました。
怪談クラブがお届けする「雑居ビルの階段」。都内某所にある、築40年以上の雑居ビル。中小企業が入る、ごく普通のオフィスだった。しかし社員の間では、密かにこう言われていた。「このビル、なんか気持ち悪くないですか?」古いオフィスビルに現れた存在しない階段。降りた者は、二度と戻れないかもしれない。
怪談クラブがお届けする水の記憶の怪談。都市の片隅、誰も知らない戦前からある古い用水路の調査に出かける。ぬっと、それが顔を出した。青黒く湿った肌。 人の皮膚に魚の鱗を重ねたような質感。黒目の大きな目。その底に潜むのは、記録にも残らぬ何か、あなたを見上げる水底の眼。
深夜、残業中のオフィスに鳴り響く社用電話。「今から伺います」という取引先からの電話を切ったまゆみさんを待っていたのは、エレベーターから現れた「壊れたようなスーツの男」だった。