夏休み、おじいちゃんから「入ったら二度と戻れない」と聞かされていた側溝に落ちてしまった私。そこで出会った少年は、私を奥へ誘おうとする。友情が芽生えたその時、私はある違和感を覚える…。
夏の休日、川遊びをしていた私と友人たち。ゲリラ豪雨の中、上流から流れてきた女の「助けて」という声。その女は、何度も同じ場所に現れ、ニヤニヤと笑いながら私たちを川へと誘う。
夏休み、友人たちと訪れた湖で、水面から聞こえる不気味な拍手。その拍手に誘われるように現れたのは、腐った顔で笑う花嫁衣装の女だった。怪談クラブが紐解く、湖に沈んだ花嫁の怨念と、引きずり込まれる恐怖。
中学時代、肝試しで訪れた「通ってはいけない赤い橋」。橋の真ん中で友人Yが女の声で名前を呼ばれ、その後彼は溺死体で発見された。怪談クラブが紐解く、赤い橋に潜む、悲劇の女の正体と、その呪い。
中学時代に読んだ郷土誌の「首なしの死体」の記録。大人になって、その「首無川」をジョギング中に、頭部のない女の幽霊を目撃する。怪談クラブが紐解く、古くから伝わる水辺の悲劇と、その怨念の正体。
外の河原でバーベキューをしていた仲間たち。そこに現れた三人組の男たちは、肉も酒も口にせず、やがて川に入り、冗談めかして“溺れるふり”を始める。それは、過去の事故を繰り返す、川に潜む者たちの誘いだった。
都内某所の古い用水路を一人で点検していた私。水面からぬっと顔を出したのは、人の皮膚と魚の鱗が重なり合ったような異形だった。怪談クラブが暴く、都市の片隅に潜む、水底の記憶に囚われた怪異。
療養のため戻った祖母の家。決して入るなと言われた二階の部屋で、私は一体の大きな雛人形を見つける。それは、姿を消した家族の顔を持ち、夜な夜な私に這い寄ってくる。怪談クラブが暴く、古き因習と、人形に囚われた魂の恐怖。
水音がしない不気味な川で、すすり泣く「何か」と遭遇したTくん。その異形は、背中にもう一つの歪んだ顔を持ち、やがて彼の生活を侵食していく。怪談クラブが暴く、悲しみを拾い集め、笑顔に「変える」川の怪異。
夜の釣り場で出会った、時代錯誤な格好の“ギャル”。彼女の異様な言動と、その存在は、水辺に潜む異形の恐怖へと誘う。怪談クラブがお届けする、釣りに関する怖い話。