小学生のころ、友人が手に入れたファミコンソフトは、当時の性能をはるかに超える驚異的なゲームだった。だが、友人は突然死してしまう。後日、形見としてそのソフトを受け取った俺は、ゲーム内に閉じ込められた友人の言葉を目にする。そして、ソフトを預けた店も、跡形もなく消えてしまい…。
昭和戦後間もないの山間の村。民俗学の教授が、村に伝わる「牛鬼」を封印する社を開放する。牛鬼は姿を現し、村人たちは次々と犠牲になる。教授と村人たちが力を合わせ、牛鬼を退治するが、その代償は想像を超えたものだった。
1990年代初頭、カトリック系中学校に通うMさんが突然、奇行を繰り返す。何かに取り憑かれたと判断され、三つの宗派による合同の悪魔祓いが試みられるが、それは土地に潜む古き存在だった。
部活の合宿で訪れた合宿施設。職員から「入るな」と警告された203号室に、何者かが忍び込む。そこで見た、集合写真に写り込む同じ顔の女子生徒。その日から、彼女は姿なき存在に監視され始める。