飲み会の帰り、終電で眠り込んでしまった俺が目を覚ますと、そこは誰もいない見知らぬ駅だった。唯一いた駅員は「みなさん、ここで降りられます」と不気味に笑う。改札を抜けた先には、顔のない男や無数の人影が佇む、異様に広い構内が広がっていた。俺は必死で逃げ出すが…。
深夜の終電間際、いつもの地下鉄の駅で開いていた職員用の鉄扉。興味本位で足を踏み入れた先は、どこまでも続く薄暗い通路だった。奥の空間で、私が見たのは、無表情で立ち尽くす無数の人影。声を揃えて発された言葉に、
深夜、終電間際の駅。疲れて駅に向かう俺の前に、見慣れない階段が現れた。何気なく降りた先は、見慣れた駅に「似た」異空間。不気味な乗客が乗る電車に乗り込もうとした時、謎の男に助けられるが…。
張帰り、深夜の山道で廃線となったはずの踏切が鳴り響く。霧の中から現れたのは、音もなく浮遊する古い列車。それは、かつて事故で行方不明になった終電の幽霊だった。
電車の窓から見える古びた一軒家。それは、子供の頃の夢で何度も見た家だった。懐かしさに誘われ、その家を訪れた私を待っていたのは、幻覚のような母親の存在と、衝撃的な現実だった。
深夜の地下鉄で、異様な女の乗客と遭遇した私。顔をうつむかせ、口をパクパクと動かす女。やがて、その異形の顔が明らかになり、隣の乗客は彼女の恐るべき目的を告げる。それは、死ぬ人を「探す」行為だった。
朝早い特急列車の最後尾に乗った主人公。隣に座った不気味な女の言葉と、窓の外に並走する“もう一つの車両”の存在に気づく。そこには口の裂けた自分そっくりの人間たちが映っており、列車は異界への入り口となる。