都内の築40年のマンションに、何年も埋まらない部屋があった。その304号室には「納戸に絶対に触れるな」という禁忌が。しかし、納戸から聞こえる「息遣い」と、そこに触れた住人に訪れる異変は、マンションに隠された恐怖の始まりだった。
同僚の三浦が転勤先で引っ越した家は、前住人が逃げ出した「空き家」だった。入居直後から異様な気配と夜中に廊下を這う音に苛まれる。誰もいないはずの家から感じられる不気味な視線とは。
引っ越したばかりの隣室から聞こえるはずのない物音と、夜に灯る不気味な明かり。空室のはずのその部屋から、壁越しに囁かれる「見てたよね」という声。そこに残された、前の住人の"視線"の正体とは?怪談クラブがお届けする、マンションにまつわる恐怖。