朝早い特急列車の最後尾に乗った主人公。隣に座った不気味な女の言葉と、窓の外に並走する“もう一つの車両”の存在に気づく。そこには口の裂けた自分そっくりの人間たちが映っており、列車は異界への入り口となる。
夏休みに実家で見つけた古いアルバム。見知らぬ子供たちの写真の中に、養子に出されていた幼い私が写っていた。行方不明の男の子の声が写真から聞こえ、怪異はスマホを介して私に迫る。怪談クラブがお届けする、過去の因縁から始まる、デジタルを侵食する恐怖。
ナビがフリーズする異様な山道。同乗した後輩の言葉「そのT字路、絶対に左に曲がらないでください」。車は終わらないループに囚われ、後ろの席には“別の何か”が座っていた……。怪談クラブがお届けする、深夜の山道にまつわる恐怖。
幼い頃、祖父から聞かされた山の禁忌。「知る者の顔を纏い、声を真似る“向こうのケモノ”に、決して振り向くな」。時を経てその山で、ついに耳にする懐かしい声。怪談クラブがお届けする、山にまつわる恐怖。
廃墟となった山奥のホテルで、主人公を襲う奇妙な既視感。同行した友人が消え、館内は迷宮のように変貌していく。そして、剥がれ落ちた友人の“皮”が示す、この場所の真の姿とは?怪談クラブがお届けする、廃墟にまつわる恐怖。
山奥の温泉旅館で住み込みバイトを始めた大学生。渡り廊下の先に佇む、朽ちかけた謎の建物と、そこで聞いた中居の不気味な忠告。「思い出さないこと」。怪談クラブがお届けする、旅館にまつわる恐怖。