穏やかな波の下に、古い記憶と“何か”が眠っている。 浜辺、灯台、漁港──人の届かぬ深海の闇が呼んでいる。 怪談クラブがお届けする「海」の怪談。
怪談クラブがお届けする沖の堤防へイカ釣りに出かけた夏の夜の怪談。貸し切りのはずの堤防に、裸足の足音がヒタヒタと近づいてくる。先輩は「灯りを消せ!アイツらは光に寄ってくる!」と叫び、月明かりだけの闇の中、海面から這い上がったかのような濡れた人影が、無数にこちらを伺っていた…。
怪談クラブがお届けする海に生きる漁師の話。俺の親父も爺さんも漁師で、物心ついた時からずっと海と生きてきた。海で亡くなった人を見つけた時は、陸に上げて供養するのが漁師の務めだ。ある日、網にかかった水死体を揚げていると、その下からもう一つの異様な影がついてきて…。
深夜、海沿いの国道を一人で走る私。避けようとした人影は人間では立てない場所にいた。並走する不気味な人影は、やがて首を伸ばし、顔を覗き込んでくる。もうダメだと思ったとき目の前に見えたのは?怪談クラブが紐解く、道祖神の手前まで追ってくる、海に潜む怨霊の恐怖。
怪談クラブが紐解く、海に潜む、姿なき者の悲哀と恐怖。海水浴中、溺れている美女を助けたA。彼女は「水底から手を伸ばす」という怪談の通りだったが、その正体は、数日前に行方不明になっていた中年男性の幽霊だった。
怪談クラブがお届けする、船旅で出会った恐怖。深夜の甲板で目撃した、船体に張り付く人影。それは海に棲む何かだったのか。
怪談クラブがお届けする夜釣りの怪談。寂れた防波堤で夜釣りをしていた私。海面から聞こえる「ねぇ、見てよ」という声に誘われ、水面に浮かぶ顔を目撃する。怪談クラブが紐解く、海に潜む異形の正体と、その末路。
怪談クラブがお届けする、港湾の埋立地で語られる七人ミサキの怪談。七人で現れ、欠けた数を必ず補う存在に目をつけられたとき、逃げ道はあるのか。
怪談クラブがお届けする、海辺の町で起きた奇妙な夕暮れの出来事。 沈む夕陽の向こうから現れたのは、美しい景色を飲み込むほど巨大な顔だった。
怪談クラブがお届けする、海の底から釣り上げられた何か。大学時代の友人、中野さんが突然連絡してきた。「すげぇ場所を見つけた。一緒に行こう」その声は、どこか浮き足立っていた。当日、珍しく高熱を出して寝込んでしまった。うなされていたときスマホが鳴った。「すげえのが釣れた」中野さんが言う。嫌な予感がした。
怪談クラブがお届けする、潮の満ち引きで姿を現す沈んだ鳥居にまつわる恐怖体験。大学の夏休み、俺は彼女と海沿いの町を旅行した。宿で夕食をとっていると、同じ時間に来ていた初老の男性が話しかけてきた。潮が引いたときだけ海中に姿を現すという鳥居。封じられた岬に誘った謎の男の正体とは。
怪談クラブがお届けする海辺に現れた不可解な潮だまりの恐怖譚。小学生の頃、家族で毎年訪れていた静かな海水浴場があった。人気は少なかったが、落ち着いた雰囲気と穏やかな波が心地よく、取り残された魚のきらめきの奥に潜むものが、子どもたちを静かに引き寄せる。
怪談クラブがお届けする、秋の海で起きた不気味な出来事の怪談。静かな漁村の民宿で出会ったのは、夜の海へと誘う存在だった。波打ち際に立つ白い女と、意味深な女将の言葉。その誘いに応じた先には、逃れられない何かが待っている。