夏の恒例行事「肝試しナイトツアー」で、廃公民館に立ち寄った5人組。そこにいたのは、奇妙な動きをする無表情な女の子だった。女の子はテンションが高く、メンバーはドン引き。最後に訪れたのは...?
昭和、長野の山あいの村。道祖神を動かして新居を建てた夫婦に、夜な夜な足音と不気味な視線がつきまとう。やがて娘が「顔がつるつるの客」と話し始め、道祖神が語る古き神の報復が始まる。
小学生の頃、家族のお気に入りだった海水浴場。ある夏、父不在の浜辺で、私たちはひときわ大きな「潮だまり」を見つける。そこには無数の魚が泳いでいたが、妹が手を伸ばした瞬間、水面に人の顔が浮かび上がる。
小学6年で転校した先で、Kは旧校舎の女子トイレに潜む「花子さん」の噂を聞く。好奇心から呼びかけた先に現れたのは...。怪談クラブが暴く、姿なき存在に囚われた少年の、終わりなき悪夢。
夏の終わりの墓地で出会った、墓石に名前を刻む奇妙な少年。「今日は、だれがくるか しらべてるの」。彼の言葉と老婆の語る戦没者の霊。そして、帰宅後に起こった位牌の異変。疑心暗鬼を産む一話。
小学五年の遠足で、バスの点呼時に人数が一人多いという奇妙な現象が起こる。帰りのバスでは、窓に映る不気味な子供の姿と目が合い、その存在は日常にまで迫る。
公園の隅に突如現れた、壁のない白いドア。開くとそこには、顔が崩れた家族が住む家が広がっていた。食事を勧められる中、友人の叫びで露わになる怪異の真実。遊びに誘い込む日常の隣に潜む、異界への扉の恐怖。
夜道を歩くK。街灯の下、自分の影が数歩先を歩いていることに気づく。立ち止まっても、影は遅れて真似るように動く。そして、玄関で耳元に囁かれた「踏まれたら、交代ね」。日常に潜む、遊びに化けた異形の追跡が始まる。
大学図書館の「閉架」で見つけた、手書きの「赤い本」。そこに挟まれた奇妙な“しおり”を境に、夢に子供が現れ、やがて現実の友人をも蝕んでいく。怪談クラブがお届けする、本に潜む、静かに広がる呪いの物語。
大学の友人と訪れた山中の廃病院。謎の泣き声に誘われる中、友人が消え、枕元に古い懐中電灯が。その光は、闇に潜む無数の影と「おいで」と誘う声を示す。怪談クラブが贈る、廃墟に潜む光と闇の招待状。
夏休みに実家で見つけた古いアルバム。見知らぬ子供たちの写真の中に、養子に出されていた幼い私が写っていた。行方不明の男の子の声が写真から聞こえ、怪異はスマホを介して私に迫る。怪談クラブがお届けする、過去の因縁から始まる、デジタルを侵食する恐怖。
小学生の夏休み、一人で留守番する団地の部屋。砂嵐のテレビから響く奇妙な声、公園の砂場で蠢く異形。そして夜中、インターホンに映った「福笑い」のような顔の女。怪談クラブがお届けする、日常空間が歪み、侵食される恐怖。