近所の、昼でも暗く窓が少し開いた不気味な空き家。ある日、かくれんぼをしていた小学生の姪が、その空き家の中へ消えた。そこで私が見たのは、天井に逆さまに張り付き、不気味に笑う子供の姿。怪談クラブがお届けする、無邪気な遊びに潜む、日常を侵食する恐怖。
小学生の時、引っ越し先で見つけた奇妙な路地。初めて歩くはずなのに、胸がざわつくほど懐かしいその道の先にあったのは、人影のない昭和の横丁だった。異界への招き、怪談クラブがお届けする終わらない恐怖。
夜道に現れる、頭部がすり鉢状に歪む異形「すり鉢さま」。その名を知る者が口にした時、その“名”の主に何かが起こるという。ネットには記録のない、しかし確実に存在する奇妙な存在が、今夜もあなたの背後から迫る…。怪談クラブがお届けする、知られざる怪異。
潮が最も引く日だけ現れる「狭間道」――その先に立つ、顔のない子供たちに誘われ、失われた海の神社へと足を踏み入れた少年。果たして、彼は現世に戻れるのか。引き戻す祖父の声と、招き続ける子供たちの声が織りなす、哀しくも恐ろしい夏の記憶。怪談クラブがお届けする、海辺の禁忌。