平成初期、小学生たちが肝試しで訪れた村外れの神社。柏手の音に誘われた先に現れた異形の女。女から逃げ込んだ家で、壮絶な夜が始まる。、現代に語り継がれる異形の姿とは。
夏の終わりの墓地で出会った、墓石に名前を刻む奇妙な少年。「今日は、だれがくるか しらべてるの」。彼の言葉と老婆の語る戦没者の霊。そして、帰宅後に起こった位牌の異変。疑心暗鬼を産む一話。
夏の小旅行で訪れた集落の森に潜む、「眼をつけたら最後」という“神様”。姿を見られた者は一人、また一人と消え、やがて主人公の記憶と日常を侵食する。怪談クラブが語る、現代に甦る古き神の、執拗なる追跡と捕食の物語。
地図にも小さくしか載らない山間の村。そこには「夜、外を歩くときは鈴をつけろ」という奇妙な風習があった。好奇心から裏山に入り、空き家で見つけた掛け軸に描かれた異形。それが、村に隠された“神”の正体、そして鈴の音を嫌うその「神」との、命がけの一夜を呼び覚ます。
祖母の空き家で一人過ごす夜、廊下から聞こえるのは、引き伸ばされたような“母の声”。それは襖の向こうで揺れる異形の影となり、やがて私の隣に立つ。怪談クラブが紐解く、親しい声に化けて忍び寄る、身近な者の姿を歪める恐怖。
夏休みに帰省した田舎の村で、古道のお地蔵様が一つ消えていることに気づいた。その日から道は歪み、何かがおかしくなっていく。古道の伝承が紡ぐ、境界が曖昧になる物語。
図にも載らない山奥の集落で語り継がれる禁忌。「夜半に裏の山道を通れば、首なし様に連れて行かれる」。毎晩、村全体が息を潜める奇妙な「お流し」の風習。お祓いの後に残された、新たな藁人形と、消えない遠い鈴の音。怪談クラブがお届けする一編。
夜道に現れる、頭部がすり鉢状に歪む異形「すり鉢さま」。その名を知る者が口にした時、その“名”の主に何かが起こるという。ネットには記録のない、しかし確実に存在する奇妙な存在が、今夜もあなたの背後から迫る…。怪談クラブがお届けする、知られざる怪異。
中学1年生の夏、田舎の隣の集落で目にしたのは、無音で踊り続ける「顔のない人々」の盆踊りだった。それは、過去の悲劇から生まれた“終わらない踊り”。怪談クラブがお届けする、夏の終わりに語られる郷土の恐怖。
幼い頃、祖父から聞かされた山の禁忌。「知る者の顔を纏い、声を真似る“向こうのケモノ”に、決して振り向くな」。時を経て、疲労困憊の主人公が足を踏み入れたその山で、ついに耳にする懐かしい声。怪談クラブがお届けする、山にまつわる恐怖。
夏休みの田舎で出会った不気味な石碑。そこには「夕暮れに髪をほどくな」という奇妙な警告文が刻まれていた。そしてその夜、裏庭に現れたのは、首が異常に長い女の影。怪談クラブがお届けする、田舎にまつわる恐怖。
田舎の中学校に伝わる「七不思議」。好奇心旺盛なH君がその「裏側」を調べ始めたことで、決して触れてはならない「八番目の不思議」に巻き込まれていく。夜の図書室に響く異音、そして友人の体に現れた異変とは…?怪談クラブがお届けする、学校にまつわる恐怖。