昭和の地方都市に流れた噂。「駅裏の家には、家族じゃない何かが混じっている」。転校してきた無表情な少年と、その家族が抱える不気味な秘密が、やがて村に静かな恐怖をもたらす。怪談クラブが紐解く、一家の正体と、見えない「誰か」の真実。
中学2年生のKちゃんは、放課後の旧校舎の女子トイレで、隣の個室から聞こえる「こっち、きて」という声に違和感を覚える。そして、床下から這い出てきた異様に細く白い「指」が、Kちゃんの足元に迫る。
心霊写真を撮るため、廃墟を訪れた写真部の大学生。現像した写真に映っていたのは、カメラを構えているはずの自分自身の顔だった。しかし、その顔は不気味に歪み、