中学校で教師をしていた俺は、ある時期から生徒たちが「家庭科室に小人を見た」と騒ぎ始めたことに半信半疑だった。だが、放課後、俺自身が家庭科室で小さな人影を目にする。それは数年前に事故死した生徒にそっくりだった。その日から、俺は家庭科室の前を通るたびに、小さな足音に怯えるようになる。
怪談クラブがお届けする、突然見知らぬ工業地帯に迷い込んだ男の恐怖。鉄面の男たちに追い詰められた彼を救った声の正体とは。
「入ってはいけない教室」と噂される、中学校の三階の教室。夜な夜な声が聞こえるというその部屋の鍵は、頑丈な南京錠で閉ざされていた。好奇心から近づいた私と友人。その時、カーテンの隙間から、逆さまにぶら下がった少女と目が合ってしまい…。
怪談クラブがお届けする、放課後の校舎に潜む恐怖。夕暮れの廊下を徘徊する奇妙な生徒。彼女の姿を見た者は、その「仲間」となる運命なのか。
部活に向かうため階段を上るたび、3階と4階の間に座る、古びた学ランの生徒。声をかけても返事はなく、彼の顔は白く濁った目で笑っている。
怪談クラブがお届けする、放課後の校舎で迷い込んだ異世界の話。そこは、血のような夕焼けに染まった奇妙な場所で、自分と瓜二つの存在が、家族とともに恐ろしい行為をしていた…。
一人旅で訪れた海沿いの町の展望台。美しい夕日を眺めていると、水平線の向こうから巨大な顔がゆっくりと近づいてくる。目を離すことができないその顔は、やがて道路脇の崖下にまで迫っていた。
部活後の体育館。戸締まりを任された亜希が、倉庫から聞こえる不審な物音に声をかけると、倉庫の奥には見覚えがない扉がある。怪談クラブがお届けする、体育館で起こる怪異
中学2年生のKちゃんは、放課後の旧校舎の女子トイレで、隣の個室から聞こえる「こっち、きて」という声に違和感を覚える。そして、床下から這い出てきた異様に細く白い「指」が、Kちゃんの足元に迫る。