子どもの頃、夏休みに友達と肝試しで地元の「鎮守の森」へ入った俺。そこで白い服を着た不気味な女の姿を目にする。必死に逃げる中、転んだ俺の耳元に囁かれた一言は…。数年後、あの森に伝わる恐ろしい言い伝えを聞き、背筋が凍りつく。
林業を営む俺が、山奥で出会った二人の女性。彼女たちは街の格好で、泥一つ付いていない。不自然な笑い方、そして宙に浮くような足元。その異様な存在の正体は、山に潜む神だったのか…。
夏休み、早朝の森へ虫取りに出かけた親子。楽しんでいたはずの時間が一変する。木陰に立つ不気味な女の視線。振り向くたびに縮まる距離、そして向けられた指先は、なぜか幼い息子を指し示していた…。
林間学校の夜、友人の声に呼ばれて森に入った私。しかし、そこにいたのは友人の姿を借りた、口が裂けた木の顔だった。
深夜、高速道路の長いトンネルの手前で、ぼんやりと白い親子の影を目撃した私。その場所には、かつて事故で亡くなった家族の言い伝えが残されていた。やがて、その家族は私に迫り、目を合わせた恐怖の夜が始まる。
元山岳救助隊員だった男性が、酒の席でぽつりと語った話。樹海で行方不明者の捜索にあたる彼が森の中で見たものとは...。怪談クラブがお届けする、樹海に潜む罠。
人里離れた沢で渓流釣りをしていたKは、無音の空間で異様に巨大な怪鳥を目撃する。一度は逃げ帰るも、忘れ物を取りに戻った彼はそのまま姿を消した。怪談クラブが暴く、人を喰らう、山奥に潜む「怪鳥」の正体。
夏休み、一人で風景写真を撮るため山奥の森へ入ったミオ。古びた鳥居を見つけシャッターを切った瞬間から、道はねじれ、同じ場所をループし始める。そして、自分そっくりの木彫りの像と、木の上から覗く顔だけの異形。