怪談クラブがお届けする、クリーニング店で体験した恐怖。袖から伸びる白い指、そして「例のコート」に隠された真実とは……。
夏休み、友人たちと訪れた湖で、水面から聞こえる不気味な拍手。その拍手に誘われるように現れたのは、腐った顔で笑う花嫁衣装の女だった。怪談クラブが紐解く、湖に沈んだ花嫁の怨念と、引きずり込まれる恐怖。
水泳部のプール清掃中、耳の奥から聞こえる「水音」。夜、布団に入ると再び聞こえ始めたその音は、やがて冷たい水と共に「細い、濡れた人の指」となって、私の頬を撫でる。怪談クラブが紐解く、耳の奥に潜む、水にまつわる怪異。
深夜、コンビニでアルバイトをしていた私。バックヤードの奥から聞こえる不審な音を辿ると、冷蔵庫の下から黒く細い指が出てきた。レジの柱の鏡に映ったのは、首を傾けこちらを見る女の姿。
大学の友人たちと行った廃病院での肝試し。手探りの暗闇で、恐怖から手をつないだ相手は、冷たく骨ばった、人間ではない「何か」だった。怪談クラブが暴く、遊びに潜む、姿なき存在との不気味な接触。