深夜、海沿いの国道を一人で走る私。並走する不気味な人影は、やがて首を伸ばし、顔を覗き込んでくる。怪談クラブが紐解く、道祖神の手前まで追ってくる、海に潜む怨霊の恐怖。
ヤンチャなカズキ先輩が、噂の「地蔵坂」で首の欠けた地蔵を嘲笑い、煙草を押し付けた。その夜、庭に現れた不気味な石像は、やがて6体目の「地蔵」となって彼を呪う。怪談クラブが語る、無礼を働いた者に降りかかる、古き存在の執念の物語。