小学五年の遠足で、バスの点呼時に人数が一人多いという奇妙な現象が起こる。帰りのバスでは、窓に映る不気味な子供の姿と目が合い、その存在は日常にまで迫る。
公園の隅に突如現れた、壁のない白いドア。開くとそこには、顔が崩れた家族が住む家が広がっていた。食事を勧められる中、友人の叫びで露わになる怪異の真実。遊びに誘い込む日常の隣に潜む、異界への扉の恐怖。
水音がしない不気味な川で、すすり泣く「何か」と遭遇したTくん。その異形は、背中にもう一つの歪んだ顔を持ち、やがて彼の生活を侵食していく。怪談クラブが暴く、悲しみを拾い集め、笑顔に「変える」川の怪異。
夏休みに実家で見つけた古いアルバム。見知らぬ子供たちの写真の中に、養子に出されていた幼い私が写っていた。行方不明の男の子の声が写真から聞こえ、怪異はスマホを介して私に迫る。怪談クラブがお届けする、過去の因縁から始まる、デジタルを侵食する恐怖。
南棟の階段裏に語り継がれる“行ってはいけない時間”――午後4時44分。そこに現れる「顔のないクラスメイト」に話しかけると、あなたも“裏クラス”へ誘われる。日常に潜む異質の存在が、静かに教室を侵食していく…。怪談クラブがお届けする、学校にまつわる都市伝説。
幼い頃、祖父から聞かされた山の禁忌。「知る者の顔を纏い、声を真似る“向こうのケモノ”に、決して振り向くな」。時を経て、疲労困憊の主人公が足を踏み入れたその山で、ついに耳にする懐かしい声。怪談クラブがお届けする、山にまつわる恐怖。
山奥の温泉旅館で住み込みバイトを始めた大学生。渡り廊下の先に佇む、朽ちかけた謎の建物と、そこで聞いた中居の不気味な忠告。「思い出さないこと」。怪談クラブがお届けする、旅館にまつわる恐怖。