怪談クラブがお届けする、山を舞台にした怖い話特集。人の気配が途切れる場所、帰り道が分からなくなる違和感、そして山に棲む何か。自然の静けさの奥に潜む、不気味で逃げ場のない恐怖を集めました。
怪談クラブがお届けする、流れるものにまつわる物語。大学4年の春休み、俺と友人のヒロシ、その恋人ユミ、そして当時の彼女ヨシコの4人で、山奥の観光地へ旅行に出かけた。通りかかった老人は警告する「滝へは行かないほうがいい」滝の音に混じって、呼ばれる声が聞こえたらもう、戻れない。
怪談クラブがお届けする、深夜の山道で出会う待っている女の話。蒸し暑い、雨上がりの夜。私は一人で車を走らせていた。小さなバス停が見えた。ベンチには、赤いワンピースの女が座っていた。肩までの髪、小さなリュック。夜なのにサングラスをかけている。それはバスを待っているのではなかった。
怪談クラブがお届けする、小学生の遊び場に紛れ込んできた「山の子」の恐怖。ボロボロの服に牙のような歯を持つその子は、主人公たちを人知れない山道へ誘う。その誘いを断った直後、山から聞こえてきたのは異様な親子の声だった。
怪談クラブがお届けする、山に棲む顔を持つものの話。じいちゃんがその話をしたのは、俺がまだ小学生の夏休みの夜だった。地図にも載らないような奥深い山の中で、懐かしい声が呼ぶとき、それはあなたを想ってなどいない。 山は、帰れなかった者の顔をまとい、今も歩いている。
怪談クラブがお届けする、旅館にまつわる恐怖。山奥の温泉旅館で住み込みバイトを始めた大学生。渡り廊下の先に佇む、朽ちかけた謎の建物と、そこで聞いた中居の不気味な忠告。「思い出さないこと」。