古びた病院のリハビリ室にある鏡。そこに映るのは、自分の姿と、背後に立つもう一人の人影だった。そして、鏡の向こうに映し出された、不気味に笑うもう一人の自分…。
深夜の帰り道、取り壊し予定の工事現場にある真っ暗なプレハブ小屋に灯りが。覗き込むと、中で4人ほどの影が異様に激しく踊っていた。やがて灯りがつき、窓に浮かび上がったのは逆さまの顔だった。
深夜のファミレスに現れた、黒い帽子とコートの不気味な女性客。ぎこちない動きで注文したパフェは、手をつけないまま消え、彼女は自動ドアをすり抜けて姿を消す。怪談クラブが紐解く、深夜のファミレスに現れた、異形の客の謎。
夜勤のナースステーションに、空室であるはずの303号室から電話がかかってくる。電話口の声は、息子が息をしていないと告げる女性の声。やがて、その部屋にまつわる悲しい過去が明らかになり、怪異は「助けを求める音」となって夜の病棟を彷徨う。
深夜、ジョギング中に見慣れない裏道へ入った私。そこで出会った、不気味に口が裂けた白い顔の女は、私を追う。帰宅後、ランニングアプリの記録から、通ったはずのない道の存在を知る。
夜の東京、見慣れない路地から迷い込んだのは、白無垢の女が案内する奇妙な「神社」だった。そこで課せられた「三つの扉」の選択。怪談クラブが語る、都会の片隅に隠された、狐の通り道に迷い込んだ者の試練と恐怖。
都内での生活に疲れ、郊外の古民家へ引っ越した私。静かな生活のはずが、毎晩聞こえる足音と、畳に残された白い足跡に悩まされる。怪談クラブがお届けする、時を超えて住人に語りかける、古民家に潜む恐怖。
夜中のコンビニで、顔のない店員と遭遇した私。突然流れ始めた爆音のBGMに追い立てられるように店を飛び出すが、後日ネットで同様の目撃談が。怪談クラブが暴く、深夜のコンビニに潜む、日常を歪める恐怖。
深夜、残業中のオフィスに鳴り響く社用電話。「今から伺います」という取引先からの電話を切ったMさんを待っていたのは、エレベーターから現れた「壊れたようなスーツの男」だった。
夜道を歩くK。街灯の下、自分の影が数歩先を歩いていることに気づく。立ち止まっても、影は遅れて真似るように動く。そして、玄関で耳元に囁かれた「踏まれたら、交代ね」。日常に潜む、遊びに化けた異形の追跡が始まる。
中学の旧写真部室で見つけた、古びた井戸と不気味な影が写る一枚の写真。その日から、私を取り巻く奇妙な現象が始まり、やがて写真に写った「井戸の底」から何かが這い上がってくる。学校の怪談が、現実を侵食する。
友人が盲腸で入院した大部屋での出来事。消灯後、廊下から聞こえる「ギギギ」という重い引きずり音。病室に入り込み、ベッドの横に立つ「影」。囁かれる「かわって」の声が、今も彼を追い詰める。怪談クラブがお届けする病院の怪談。