怪談クラブがお届けする、街コンで出会った変わった男の話。自称「天狗」が持つ帽子に秘められた、元カノの怨念と、その末路。
パチンコ屋で大勝ちし、気分良くトイレに入った俺は、個室にいる「異様に背の高い男」に遭遇する。不気味な声に怯えて店を後にするが、後日、常連のオバサンから聞いた話は、さらに俺を恐怖の底に突き落とす。そして大負けした日、再び現れた男が発した言葉は…。
仕事で帰りが遅くなった夜、月明かりが綺麗な公園に立ち寄った私。ベンチに座ってぼんやりと影を眺めていると、木の影の中を高速で飛び回る「何か」を見つける。それは、目と口を縫い付けられた人間の生首だった…。
仕事帰り、駅前で信じられないほどの美人に声をかけられた。警戒しながらもついて行くと、生活感のない部屋に案内される。ぎこちない動き、フリーズする笑顔。隣の部屋から聞こえた「助けて」という声。怪談クラブがお届けする日常の恐怖
寂れたパチンコ屋の換金所で、Sさんは奇妙な「人間」と出会う。金魚のような目、作り物のような歯で不気味に笑うその正体とは?そして、その店には15年前から誰もいなかったというが…。
深夜の帰り道、取り壊し予定の工事現場にある真っ暗なプレハブ小屋に灯りが。覗き込むと、中で4人ほどの影が異様に激しく踊っていた。やがて灯りがつき、窓に浮かび上がったのは逆さまの顔だった。
夜の公園に現れる、首が360度回る女「メリーゴーランドさん」。彼女の問いに答えを間違えると、首を“こっち側”にされてしまうという。怪談クラブが語る、都市に潜む異形の恐怖と、その終わらない問いかけ。
深夜の地下鉄で、異様な女の乗客と遭遇した私。顔をうつむかせ、口をパクパクと動かす女。やがて、その異形の顔が明らかになり、隣の乗客は彼女の恐るべき目的を告げる。それは、死ぬ人を「探す」行為だった。
夜道を歩くK。街灯の下、自分の影が数歩先を歩いていることに気づく。立ち止まっても、影は遅れて真似るように動く。そして、玄関で耳元に囁かれた「踏まれたら、交代ね」。日常に潜む、遊びに化けた異形の追跡が始まる。
ある日突然、最寄り駅近くに現れた見知らぬアーケード「ちのはな商店街」。吸い寄せられるように足を踏み入れた先は、どこまでも続く迷宮と化した異界。そこは巨大な頭部を持つ不気味なマスコットのような「住人」たちが、訪れた者を二度と帰さない場所だった。
宅配ボックスのないマンションに現れた、制服も荷物もない「宅配」の女。監視カメラにも映らず、誰の記憶にも残らないその存在は、やがて主人公の部屋の前に現れ、恐怖の真実を告げる。
大学図書館の「閉架」で見つけた、手書きの「赤い本」。そこに挟まれた奇妙な“しおり”を境に、夢に子供が現れ、やがて現実の友人をも蝕んでいく。怪談クラブがお届けする、本に潜む、静かに広がる呪いの物語。