怪談クラブがお届けする、海にまつわる怖い話特集。果ての見えない水面、足元から伝わる冷たさ、浅いはずの場所で感じる深さ。広がる景色の中で距離感が崩れ、こちら側と向こう側の境界が曖昧になっていく恐怖を集めました。
怪談クラブがお届けする海辺に現れた不可解な潮だまりの恐怖譚。小学生の頃、家族で毎年訪れていた静かな海水浴場があった。人気は少なかったが、落ち着いた雰囲気と穏やかな波が心地よく、取り残された魚のきらめきの奥に潜むものが、子どもたちを静かに引き寄せる。
怪談クラブがお届けする、秋の海で起きた不気味な出来事の怪談。静かな漁村の民宿で出会ったのは、夜の海へと誘う存在だった。波打ち際に立つ白い女と、意味深な女将の言葉。その誘いに応じた先には、逃れられない何かが待っている。
怪談クラブがお届けする、海が呼ぶ声の話。大学二年の夏。俺たち男四人は、都会の喧騒を離れ、海沿いの古びた旅館に泊まった。有名な観光地でもなく、地図にもろくに載っていないような静かな入り江。潮騒に紛れて聞こえる「助けて」は、本当に人の声なのか。 その名を呼ばれた時、もう戻ることはできない。
怪談クラブがお届けする、夏の海に現れる狭間道の怪。俺の祖父が住んでいたのは、そんな小さな海辺の町だった。潮が最も引く日にだけ現れる石道と、海の底に沈んだ神社。この世とあの世の狭間が繋がる限られた時間帯。海から呼ぶのは、あの日から帰れなくなった子供たちの声なのか。