夜の墓地。近道をするために入った私は、背後からついてくる足音に気づく。振り返ると、首が逆に折れた女が迫ってきていた。
深夜のタクシーに乗り込んだ若い女性。トンネルを抜けた先には、彼女の家があるというが、ルームミラーに映ったのは、俯いた三人の人影だった。
夏休み、友人たちと訪れた湖で、水面から聞こえる不気味な拍手。その拍手に誘われるように現れたのは、腐った顔で笑う花嫁衣装の女だった。怪談クラブが紐解く、湖に沈んだ花嫁の怨念と、引きずり込まれる恐怖。
中学時代、肝試しで訪れた「通ってはいけない赤い橋」。橋の真ん中で友人Yが女の声で名前を呼ばれ、その後彼は溺死体で発見された。怪談クラブが紐解く、赤い橋に潜む、悲劇の女の正体と、その呪い。
深夜、コンビニでアルバイトをしていた私。バックヤードの奥から聞こえる不審な音を辿ると、冷蔵庫の下から黒く細い指が出てきた。レジの柱の鏡に映ったのは、首を傾けこちらを見る女の姿。
押入れにある日記を見つけてから奇妙なことに気づいた。やがて、そのアパートには、夜中、天井から誰かが這い回る音が響き始め、最後の言葉が、私を追い詰める。
大学に通うため、いつも寂れたバス停を利用していた私。ある夜、誰もいないはずのバス停で私を呼ぶ声がした。その声の正体とは?階段クラブがお届けするさびれたバス停の恐怖。
築40年超のアパートに住み込みの管理人として就職した私。掲示板の「夜間は廊下に出るな」という奇妙な貼り紙を無視した時、異形の女が姿を現す。「702号室」への誘いと、エレベーターの異常。
深夜のタクシー、後部座席に乗り込んできた女。深夜に何故か滝に向かうと言う。滝の裏で彼女を降ろした直後から、Tさんは異形の女に何度も襲われる。恐怖の出来事は一体何のために…?
中学時代に読んだ郷土誌の「首なしの死体」の記録。大人になって、その「首無川」をジョギング中に、頭部のない女の幽霊を目撃する。怪談クラブが紐解く、古くから伝わる水辺の悲劇と、その怨念の正体。
深夜のファミレスに現れた、黒い帽子とコートの不気味な女性客。ぎこちない動きで注文したパフェは、手をつけないまま消え、彼女は自動ドアをすり抜けて姿を消す。怪談クラブが紐解く、深夜のファミレスに現れた、異形の客の謎。
深夜、ジョギング中に見慣れない裏道へ入った私。そこで出会った、不気味に口が裂けた白い顔の女は、私を追う。帰宅後、ランニングアプリの記録から、通ったはずのない道の存在を知る。