怪談クラブがお届けする、妖怪にまつわる怖い話特集。夜の町を練り歩く百鬼夜行、気づかないうちにすれ違っている異形の存在。恐ろしさの中にどこか惹かれてしまう、不思議で魅力的な妖怪たちの物語を集めました。
怪談クラブがお届けする水にまつわる怨念の怪談。数年前の梅雨の終わりの夜だった。都内を襲った記録的なゲリラ豪雨で、道路は冠水し、地下鉄は止まり、豪避難した住民たちは、近くの町内会館を臨時の避難所として利用していた。避難所のガラス扉の向こうに現れた濡れた女。その瞳が、あなたの記憶にも焼きつく。
怪談クラブがお届けする水の記憶の怪談。都市の片隅、誰も知らない戦前からある古い用水路の調査に出かける。ぬっと、それが顔を出した。青黒く湿った肌。 人の皮膚に魚の鱗を重ねたような質感。黒目の大きな目。その底に潜むのは、記録にも残らぬ何か、あなたを見上げる水底の眼。