昭和の終わり、再開発のため古い町を地上げ屋が動いた。だが、一人だけ土地を手放さない頑固な老女がいた。彼女は暴力や冤罪で追い出されるが、その後、地上げに関わった者たちは次々と不可解な死を遂げていく。彼らを追い詰めたのは、老女の最後の言葉「全部解き放ってしまった」が意味するものだった。
近所のイベントでもらってきた、薄いピンクのワンピースを着た人形。娘はすっかり気に入ったが、驚いたのはその会話能力だった。怪談クラブがお届けする人形の怪異
終電で眠り込んでしまった男が着いた駅の奇談。唯一いた駅員は「みなさん、ここで降りられます」と不気味に笑う。改札を抜けた先には、顔のない男や無数の人影が佇む、異様に広い構内が広がっていた。俺は必死で逃げ出すが…。
中学校で教師をしていた俺は、ある時期から生徒たちが「家庭科室に小人を見た」と騒ぎ始めたことに半信半疑だった。だが、放課後、俺自身が家庭科室で小さな人影を目にする。それは数年前に事故死した生徒にそっくりだった。その日から、俺は家庭科室の前を通るたびに、小さな足音に怯えるようになる。
友人の紹介で、古い一軒家のシェアハウスに引っ越した私。家賃は安かったが、夜中に勝手に水道が出たり、壁から音がしたりと奇妙な現象が続いていた。同居人の中に、ほとんど喋らず、夜中に不気味な行動をするC子という子がいた。ある日、窓ガラスに映ったC子の姿は、机に座っているはずのC子とは違う、目を見開いて立っているC子だった…。
友人と温泉旅行に行った俺は、窓から鬱蒼とした森しか見えない山側の部屋に宿泊する。夜、温泉に向かうと、浴場には清掃員らしき人影が。だが、「はーい」と返事をしたのは、人間ではない異形だった。慌てて部屋に戻った俺は、窓とドアにお札を貼られ、「朝まで絶対に出るな」と告げられる。
怪談クラブがお届けする、昭和初期の村に伝わる土葬の怪異。 雨で崩れた墓から現れ、夜の村を歩く死者「歩き土」。声をかけてはいけない、その理由とは。
夏の夜、沖の堤防へイカ釣りに出かけた俺と先輩。貸し切りのはずの堤防に、裸足の足音がヒタヒタと近づいてくる。先輩は「灯りを消せ!アイツらは光に寄ってくる!」と叫び、月明かりだけの闇の中、海面から這い上がったかのような濡れた人影が、無数にこちらを伺っていた…。
夜間のごみ収集作業中、俺は路地に立つ不気味な影を目にする。それは異様に背が高く、顔は青白い、人間ではない「何か」だった。その日以来、回収現場でたびたび遭遇するその影は、俺の作業中の習慣にまで影響を及ぼし、俺は夜の街の影に怯えながら過ごすことになる。
小学生のころ、友人が手に入れたファミコンソフトは、当時の性能をはるかに超える驚異的なゲームだった。だが、友人は突然死してしまう。怪談クラブがお届けするレトロゲームの思い出。
私は大学で、ちょっとしたインフルエンサーとして活動していた。そんな私を慕ってくれる後輩は、いつも笑顔で可愛らしい女の子。だが、ある日彼女は「先輩の悪口を言ってる人がいますよ」と告げると、真顔で「始末しておきます」と呟いた。その数日後、その人は本当に大学に来なくなった。彼女の笑顔の裏に潜む、恐ろしい「呪術」の正体とは…。
俺が幼い頃、毎晩のように見た悪夢。内容は毎回違うのに、必ず最後は「脇腹を刺される」という結末を迎える。夢とは思えないほどのリアルな痛みに、俺は目を覚ますたびうずくまって震えていた。大人になった今でも鮮明に覚えているその痛みは、本当に夢だったのだろうか。