怪談クラブがお届けする真夏の怪異。中学生の夏休みの夜。友達と二人で、こっそり家を抜け出し公園でしゃべっていた。そのとき「カラ…コロン…」 乾いた音がして、トンネルの中から何かが転がり出てきた。それは、小さな子どもだった。深夜の公園で出会った子ども。夢に出てくるトンネルの中には、もうひとりがいる。
怪談クラブがお届けする夏の怪異。夜空に咲く花火の下、隣に座る親子。あれは、去年の夏。彼氏と一緒に花火大会へ行ったときのことです。子供を抱く隣の母親。浴衣はくすんだ灰色で、ところどころ湿って暗くなっている。その笑顔が歪んでいたのに、誰も気づかなかった。
怪談クラブがお届けする病院怪談。手術室に入るとき、必ず「名前を言う」――その理由を知っている人は、もういないのかもしれない。
怪談クラブがお届けする、封鎖された会社の倉庫に残る女の話。 「電気つけるの忘れちゃいました」と笑ったその人は、もうこの世にいない。
怪談クラブがお届けする、選択ひとつで運命が決まる恐怖。 「ぬいぐるみ」と「人形」どちらを選んでも、もう戻らない。
怪談クラブがお届けする、冬の観光地で起きた違和感の記録。 人の少ないイルミネーションの奥で見つけたのは、飾りではない光。 それは、見る者を選び、集めるための灯りだった。
怪談クラブがお届けする、昭和の終わりに起きた不可解な体験。 煙突のないマンションに現れた「サンタ」は、子どもにだけ見えていた。 その正体は、決して来てはいけない場所から来たものだった。
怪談クラブがお届けする、現代的な恐怖譚。部屋に侵入者がいると思い監視カメラを設置した女性。しかし映っていたのは、誰よりも恐ろしい“もう一人の自分”だった――。
怪談クラブがお届けする、雨の日に起きた戦慄の出来事。短い地下道で自転車のペダルが急に重くなる。その理由を知った時、あなたはもう振り返れない。
怪談クラブがお届けする歌う幽霊の物語。うちの学校の夜の音楽室には噂によると歌う幽霊が出るらしい。 「アルト」 「テノール」 「ソプラノ」 「バス」。 四人の幽霊が四重唱を奏で、その歌を聞いた者は死ぬという。 夜の校舎に響く四重唱。その旋律を聞いた者は、もう二度と帰れない。
怪談クラブがお届けする夢に潜む記憶の物語。 何度も繰り返し見る坂道の夢。登るたび、失われた誰かが笑っている。
怪談クラブがお届けする、静寂のホームに潜む影。始発電車を利用することになった。外はまだ夜の名残が濃く、ホームに人影はほとんどない。カツン、カツン。 金属を叩くような音が、下の方から聞こえた。覗き込むと、線路とホームのわずかな隙間から、ゆっくりと人影が這い上がってくるのが見えた。