怪談クラブがお届けする、冬の観光地で起きた違和感の記録。去年の冬、彼女と一緒にクリスマスイルミネーションを見に行った。場所は郊外にある小さな観光地で、正直そこまで有名ではない。人の少ないイルミネーションの奥で見つけたのは、飾りではない光。 それは、見る者を選び、集めるための灯りだった。
怪談クラブがお届けする、昭和の終わりに起きた不可解な体験。あれは昭和の終わり頃のことです。息子が四歳くらいだったと思います。煙突のないマンションに現れた「サンタ」は、子どもにだけ見えていた。その正体は、決して来てはいけない場所から来たものだった。
怪談クラブがお届けする、現代的な恐怖譚。ひとり暮らしのアパートで、最近、部屋の物が少しずつ動いていた。 リモコンの位置、カップの向き、開きっぱなしのクローゼット。 最初は疲れているだけだと思っていた。部屋に侵入者がいると思い監視カメラを設置した女性。しかし映っていたのは、誰よりも恐ろしいもう一人の自分だった。
怪談クラブがお届けする、雨の日に起きた戦慄の出来事。家の近所に、少し古びた地下道がある。線路の下をくぐるだけの短いトンネルなんだけど、いつ行っても薄暗くて、昼間でも湿ったような冷気が漂っている。短い地下道で自転車のペダルが急に重くなる。その理由を知った時、あなたはもう振り返れない。
怪談クラブがお届けする歌う幽霊の物語。うちの学校の夜の音楽室には噂によると歌う幽霊が出るらしい。「アルト」「テノール」「ソプラノ」「バス」。 四人の幽霊が四重唱を奏で、その歌を聞いた者は死ぬという。夜の校舎に響く四重唱。その旋律を聞いた者は、もう二度と帰れない。
怪談クラブがお届けする夢に潜む記憶の物語。ときどき、同じ夢を見る。 それは、静まり返った坂道の夢だ。左には深い森が広がり、右側には古い木造の家が並んでいる。風の音も、人の気配もなく、ただ自分の足音だけがコツコツと響く。何度も繰り返し見る坂道の夢。登るたび、失われた誰かが笑っている。
怪談クラブがお届けする、静寂のホームに潜む影。始発電車を利用することになった。外はまだ夜の名残が濃く、ホームに人影はほとんどない。カツン、カツン。 金属を叩くような音が、下の方から聞こえた。覗き込むと、線路とホームのわずかな隙間から、ゆっくりと人影が這い上がってくるのが見えた。
怪談クラブがお届けする、未来が見えることの恐怖。ある時期から、私は未来の夢を見るようになった。最初はほんの些細なことだった。翌日の天気、同僚が話しかけてくるタイミング、そんな日常の断片。夢が現実を変える時、あなたはどちらの道を選ぶ、生か、死か。
怪談クラブがお届けする、静かな夜のプールで起きた奇妙な出来事。社会人になってから、健康のために市民プールへ通うようになった。夜の部は空いていて、集中して泳げる。ただ、その静けさがある夜から、少しだけ怖くなった。水の底から伸びてくる小さな手、それは溺れる子供の幻か、それとも。
怪談クラブがお届けする、冬の夜に響く水音の怪談。俺が高校の頃に体験した話だ。当時は受験を控え、夜遅くまで塾に通っていた。校舎が見えてきたあたりで、ふと奇妙な音が耳に届いた。バシャ……バシャ……。誰もいないはずのプールで笑い声が響く時、それは冷たい水の底から呼ぶ声かもしれない。
怪談クラブがお届けする、海沿いの貸し切りロッジで起こった恐怖体験。去年の夏、友人家族と一緒に海沿いのロッジに泊まりました。誰も使っていないはずの真ん中のロッジから、夜な夜な聞こえる家族の話し声。そのロッジに囚われた「顔を布で覆われた家族の霊」は、オーナーに監視されていた。
怪談クラブがお届けする、深夜の総合病院でエレベーターに乗り込んだ語り手が体験した恐怖。バイクで転倒して右脚を骨折し、市内の総合病院に入院していました。コンビニがあるはずの一階は暗闇の重症病棟と化しており、そこで看護師と医者が患者に注射を打つ異様な光景を目撃する。