怪談クラブがお届けする制作現場の怪異。ホラーゲームに書かれた作り話が現実へ侵食する夜。インターホンの女、窓に張り付く異形、そして消えた制作者。創作と現実の境界が崩れたとき、最初に連れていかれるのは誰か。
怪談クラブがお届けする都市伝説。私の地元には「お願いババア」という都市伝説があった。深夜2時22分、石碑の前に現れる老婆。願いの代償は気づかない形で奪われる。願いが叶ったあと、日常の中に生まれる違和感と欠落。その正体に気づいたとき、もう取り戻せないかもしれない。
怪談クラブがお届けする都市怪談。高架下の細いトンネルに現れる無表情の女。出口は近いのに進めない。背後に張り付く声。「すいません、通ります」。抜け出した後、残るのはネットの書き込みだけだった。
怪談クラブがお届けする山の怪談。展望台の望遠鏡に映る、どこを見ても同じ男。やがて空に現れ、現実に近づいてくる。手を振るだけの存在だが、帰り道でも現れるという。その正体は何なのか。
怪談クラブがお届けする山の怪談。廃線跡のトンネルで聞こえた「助けてくれ」の声。暗闇の中で見つけたのは足だけ。そして天井に張り付く男。逃げ切ったはずの先で、握っていた手の正体が変わる。
怪談クラブがお届けする海の怪談。年に一度だけ潮が引き、海底に現れる祠へ供え物を届ける儀式。帰り道、背後から聞こえる無数の声。振り向いた者は戻らないという。守り神と呼ばれる“それ”は、今も沖で待っている。
怪談クラブがお届けする昭和の商店街の怪談。夜のアーケードの上を歩く秘密の通路で、浮かぶ女の首を見た子供たち。やがて大人がそれを空き家に閉じ込めたというが、その店は長続きしない。夜になると、また現れるからだ。
怪談クラブがお届けする配信怪談。深夜の配信で現れる一行のコメント「うしろ」。冗談だと思って振り向いた配信者の背後には、もう一人の自分が立っていた。画面の反射に映るそれは、ゆっくりと床に沈み、そしてまた戻ってくる。
怪談クラブがお届けする深夜の怪談。夜中のコインランドリーで、必ず一台だけ回り続ける洗濯機。中にはいつも白いシャツが一枚。好奇心で止めたその夜、「忘れ物ですよ」と訪ねてくる声がした。開ければ返されるというそれは、何を届けに来るのか。
怪談クラブがお届けする海の怪談。バブル期、父が同行したクルーザーの夜の宴で、沖からボロボロの船が近づいてきた。そこにいた男は海水を汲んでは社長の足元にだけかけ続ける。男はかつて事故で落ちて死んだ人物だという。やがて社長の周りにだけ水が溜まり始める。
怪談クラブがお届けする病院怪談。入院中、毎朝決まった時間に様子を見に来る看護師の気配。しかし看護師は患者に声をかけないはずだと言われ、「無視してください」と忠告される。その夜、咳に反応した“それ”は異様な言葉を繰り返し、同室の患者のカーテンを開けた瞬間、悲鳴が響いた。
怪談クラブがお届けする通勤路の怪談。橋の下に建つバラックが気になっていた男。休日に近づくと、中から現れたのは実家にいるはずの父だった。リストラと離婚を語り中へ誘うが、母に確認するとそんな事実はない。