築年数の経ったマンションのエレベーターに貼られた、深夜の利用を禁じる奇妙な貼り紙。それを無視してエレベーターに乗った私を待っていたのは、階数表示が狂う不気味な現象と、謎の人影だった。
押入れにある日記を見つけてから奇妙なことに気づいた。やがて、そのアパートには、夜中、天井から誰かが這い回る音が響き始め、最後の言葉が、私を追い詰める。
電車の窓から見える古びた一軒家。それは、子供の頃の夢で何度も見た家だった。懐かしさに誘われ、その家を訪れた私を待っていたのは、幻覚のような母親の存在と、衝撃的な現実だった。
大学に通うため、いつも寂れたバス停を利用していた私。ある夜、誰もいないはずのバス停で私を呼ぶ声がした。その声の正体とは?階段クラブがお届けするさびれたバス停の恐怖。
築40年超のアパートに住み込みの管理人として就職した私。掲示板の「夜間は廊下に出るな」という奇妙な貼り紙を無視した時、異形の女が姿を現す。「702号室」への誘いと、エレベーターの異常。
幼い頃、半年だけ住んでいた古い家。雨の日だけ、押し入れの奥から出てくる「友達」と遊んでいた。その子の正体は、親の言葉で明らかになる。怪談クラブが語る、無邪気な子供の遊びに潜む、家に隠された恐怖。
夏の恒例行事「肝試しナイトツアー」で、廃公民館に立ち寄った5人組。そこにいたのは、奇妙な動きをする無表情な女の子だった。女の子はテンションが高く、メンバーはドン引き。最後に訪れたのは...?
昭和戦後間もないの山間の村。民俗学の教授が、村に伝わる「牛鬼」を封印する社を開放する。牛鬼は姿を現し、村人たちは次々と犠牲になる。教授と村人たちが力を合わせ、牛鬼を退治するが、その代償は想像を超えたものだった。
地元の山に山菜採りに出かけたSさん。道に迷うが、そこに現れたのは、親切に道案内をしてくれるはずの、紫色のカーディガンを着た奇妙なおばさんだった。
「本当に出る」と噂の、古びた遊園地のお化け屋敷。壁からぬるりと現れた、足のつかない黒いローブの幽霊。再入場しても何も起こらず、係員は「雨の夜だけ演出が変わる」と告げる。
夜間外来の受付に現れた、付き添いの女性。彼女がトイレへ向かったきり戻ってこないことを不審に思った私は、その廊下が工事で閉鎖されていることを知る。やがて、その廊下の奥に立つ女性の姿が鏡に映り込み始める。
怪談クラブがお届けする、罠にかかった狐を助けた青年猟師の物語。人間に化けた狐がもたらす恩返しは、本当に善意なのか、古くから伝わる「恩返し」にまつわる不気味な言い伝え。