看護師のMさんが夜勤中、誰も使っていない怪談を使うと非常階段で不審な足音を聞く。カメラの映像には、逆さまの頭部を持つ白衣の女が這い上がってくる姿が映っていた。怪談クラブが紐解く、病院の奥に隠された、悲しき因縁の怪異。
夏の恒例行事「肝試しナイトツアー」で、廃公民館に立ち寄った5人組。そこにいたのは、奇妙な動きをする無表情な女の子だった。女の子はテンションが高く、メンバーはドン引き。最後に訪れたのは...?
空きテナントのはずの雑居ビル4階。新人営業マンが体験した奇妙な訪問、そしてSさんがエレベーターで遭遇した無言の乗客たち。窓に張り付いた無数の顔の正体とは…。
平成6年、夜間当直の警察官である私に、ある失踪事件の通報が入る。現場のリビングは大量の血痕で染まっていたが、住人の家族の姿はない。やがて、その家がカルト宗教の拠点だったことが判明し、屋根の上にいる異形に「契約の地だ」と警告される。
深夜、男女4人で立ち寄った公衆トイレ。使用中の個室から覗く不気味な女の顔を、鏡越しに見てしまった。やがて、個室にチェックしようとする友人のC。怪談クラブが紐解く、鏡の中にだけ真実を映し出す、トイレに潜む怪異の恐怖。
夜の公園に現れる、首が360度回る女「メリーゴーランドさん」。彼女の問いに答えを間違えると、首を“こっち側”にされてしまうという。怪談クラブが語る、都市に潜む異形の恐怖と、その終わらない問いかけ。
遊び半分で始めた「コックリさん」。十円玉が友人の名前を指し、儀式は終わらない。やがて友人は人格が変わり、不登校になる。机の中から見つかった、破ったはずの紙が告げる「まだ帰っていません」の言葉。
古い日本家屋の中で“選択”を迫るという、都市伝説の女「夢子」。夢の中で彼女の質問に答えるうち、その姿は徐々に歪み、恐ろしい本性を現す。怪談クラブが語る、間違えれば二度と帰れない、夢の迷宮の恐怖。
築50年の古い団地で一人暮らしを始めた私。隣の部屋から聞こえるはずのない「家族」の声に疑問を抱く中、ある日、隣の家族の姿をついに捉える。
都内の築40年のマンションに、何年も埋まらない部屋があった。その304号室には「納戸に絶対に触れるな」という禁忌が。しかし、納戸から聞こえる「息遣い」と、そこに触れた住人に訪れる異変は、マンションに隠された恐怖の始まりだった。
高校の美術室に置かれた、笑っているように見える石膏像「マチコの生首」。その顔は日ごとに変化し、写真に収めると異形の姿を現す。やがて、その像は誰もいない部室から笑い声を響かせ始める。
中学の旧写真部室で見つけた、古びた井戸と不気味な影が写る一枚の写真。その日から、私を取り巻く奇妙な現象が始まり、やがて写真に写った「井戸の底」から何かが這い上がってくる。学校の怪談が、現実を侵食する。