コンビニの帰り道、見知らぬ女に傘を貸した同僚のN。女はNの個人情報を知り、執拗に「傘を返しにきた」と現れる。やがてNは姿を消し、私のもとには、骨組みが人の指のような傘が届く。
廃れた公園に立つ公衆電話で、幼い男の子が通じないはずの電話で話し、やがて私にもつながっていく。怪談クラブが紐解く、寂れた電話から始まる、悲しくも恐ろしい執着の物語
高校時代の通学路、古びた地下道の壁に現れた異様にリアルな「顔」。友人はその顔に怯え消失し、今度は私の顔が歪み始める。怪談クラブがお届けする、日常空間が蝕まれ、存在が変質する奇談。
大学の友人たちと肝試しで訪れた、地元では有名な心霊スポットの古いトンネル。トンネルの真ん中、壁の不自然な「部屋」から現れたのは、眼球のない顔で不気味に笑う男。怪談クラブがお届けするトンネルの異変。
図にも載らない山奥の集落で語り継がれる禁忌。「夜半に裏の山道を通れば、首なし様に連れて行かれる」。毎晩、村全体が息を潜める奇妙な「お流し」の風習。お祓いの後に残された、新たな藁人形と、消えない遠い鈴の音。怪談クラブがお届けする一編。
SNSを介して広がる奇妙な恐怖。同僚のTさんが「お迎えした」という、彼女に似た日本人形。数日後、Tさんは突然姿を消し、そして届く、謎のホームパーティ招待状消えた同僚の家が、今、招かれざる客を待ちわびる。怪談クラブがお届けする一編。
彼氏と別れた夜、一人で車を走らせた私を待っていたのは、闇夜に繰り返し現れる「赤いワンピースの女」だった。バックミラー、そして窓――視界の隅に映り込むその顔が、じわりと迫り、私を恐怖の淵へ突き落とす。夜のドライブが、二度とできない悪夢へと変わる…。怪談クラブがお届けする、夜道に潜む恐怖。
夜の釣り場で出会った、時代錯誤な格好の“ギャル”。彼女の異様な言動と、その存在は、水辺に潜む異形の恐怖へと誘う。怪談クラブがお届けする、釣りに関する怖い話。
夏休みの田舎で出会った不気味な石碑。そこには「夕暮れに髪をほどくな」という奇妙な警告文が刻まれていた。そしてその夜、裏庭に現れたのは、首が異常に長い女の影。怪談クラブがお届けする、田舎にまつわる恐怖。
田舎の中学校に伝わる「七不思議」。好奇心旺盛なH君がその「裏側」を調べ始めたことで、決して触れてはならない「八番目の不思議」に巻き込まれていく。夜の図書室に響く異音、そして友人の体に現れた異変とは…?怪談クラブがお届けする、学校にまつわる恐怖。