大学の卒業旅行で訪れた秋の海辺。泊まった民宿の女将は、夜の海を執拗に勧めた。そこに現れた白いワンピースの女は、手招きで友人を海へと誘い込む。怪談クラブが綴る、秋の海に潜む、永遠の家族を探す招待状。
夏休み、久しぶりに帰省した実家。だが、そこには見覚えのない玄関マット、知らない人の写真、そして自分のものとは違うベッドが。家族の記憶も歪む中、私は「マナミ」という、もう一人の自分に存在を乗っ取られていく。
近所の、昼でも暗く窓が少し開いた不気味な空き家。ある日、かくれんぼをしていた小学生の姪が、その空き家の中へ消えた。そこで私が見たのは、天井に逆さまに張り付き、不気味に笑う子供の姿。怪談クラブがお届けする、無邪気な遊びに潜む、日常を侵食する恐怖。
深夜、紙とペンで12人の名前を書き出し、最後に自分の名前を13人目として加える「命の円」。その日から一年後、円に残る者たちの運命は?怪談クラブがお届けする、絶対にやってはいけない禁断の占い。
動画サイトで流行した呪いのおまじない「#ワタシノバン」。真夜中の鏡に向かって唱え、三つ以上の反射を見ると願いが叶うという。だが、その代償は、想像を超えるものだった。 怪談クラブがお届けする、SNSから広がる恐怖。
南棟の階段裏に語り継がれる“行ってはいけない時間”――午後4時44分。そこに現れる「顔のないクラスメイト」に話しかけると、あなたも“裏クラス”へ誘われる。日常に潜む異質の存在が、静かに教室を侵食していく…。怪談クラブがお届けする、学校にまつわる都市伝説。
引っ越したばかりの隣室から聞こえるはずのない物音と、夜に灯る不気味な明かり。空室のはずのその部屋から、壁越しに囁かれる「見てたよね」という声。そこに残された、前の住人の"視線"の正体とは?怪談クラブがお届けする、マンションにまつわる恐怖。