飲み会の帰り、終電で眠り込んでしまった俺が目を覚ますと、そこは誰もいない見知らぬ駅だった。唯一いた駅員は「みなさん、ここで降りられます」と不気味に笑う。改札を抜けた先には、顔のない男や無数の人影が佇む、異様に広い構内が広がっていた。俺は必死で逃げ出すが…。
深夜、終電間際の駅。疲れて駅に向かう俺の前に、見慣れない階段が現れた。何気なく降りた先は、見慣れた駅に「似た」異空間。不気味な乗客が乗る電車に乗り込もうとした時、謎の男に助けられるが…。
仕事帰り、誰もいない商店街で鳴り響く公衆電話。電話の向こうから聞こえてきたのは、亡くなった祖母の声だった。懐かしさに誘われ、近況を話す私。しかし、祖母の声は次第に不気味な音に変わり…。
深夜、海沿いの国道を一人で走る私。並走する不気味な人影は、やがて首を伸ばし、顔を覗き込んでくる。怪談クラブが紐解く、道祖神の手前まで追ってくる、海に潜む怨霊の恐怖。
閉店間際のスーパー銭湯の露天風呂。湯船の縁に座る青白い顔の女性に、従業員と共に駆け寄るが、湯船の真ん中から顔だけが浮かび上がり、消える。怪談クラブが紐解く、深夜の銭湯に潜む、幽霊ではない「何か」の正体。
怪談クラブがお届けする、不良たちの度胸試しスポット、落書きトンネルの都市伝説。肝試しに訪れた先輩が見た、不気味な不良の正体と、トンネルに刻まれた呪いの落書きとは…。
怪談クラブがお届けする、放課後の校舎で迷い込んだ異世界の話。そこは、血のような夕焼けに染まった奇妙な場所で、自分と瓜二つの存在が、家族とともに恐ろしい行為をしていた…。
深夜、コンビニでアルバイトをしていた私。バックヤードの奥から聞こえる不審な音を辿ると、冷蔵庫の下から黒く細い指が出てきた。レジの柱の鏡に映ったのは、首を傾けこちらを見る女の姿。
寂れたパチンコ屋の換金所で、Sさんは奇妙な「人間」と出会う。金魚のような目、作り物のような歯で不気味に笑うその正体とは?そして、その店には15年前から誰もいなかったというが…。
深夜のファミレスに現れた、黒い帽子とコートの不気味な女性客。ぎこちない動きで注文したパフェは、手をつけないまま消え、彼女は自動ドアをすり抜けて姿を消す。怪談クラブが紐解く、深夜のファミレスに現れた、異形の客の謎。
新聞配達のアルバイトをしていた大学生が、ある日突然増えた配達先に不審な点を見つける。ポストに新聞が溜まり、窓からは白い顔が覗く。しかし、配達リストにその家は存在せず、やがてその家自体が消えてしまう。
ヤンチャなカズキ先輩が、噂の「地蔵坂」で首の欠けた地蔵を嘲笑い、煙草を押し付けた。その夜、庭に現れた不気味な石像は、やがて6体目の「地蔵」となって彼を呪う。怪談クラブが語る、無礼を働いた者に降りかかる、古き存在の執念の物語。