穏やかな波の下に、古い記憶と“何か”が眠っている。 浜辺、灯台、漁港──人の届かぬ深海の闇が呼んでいる。 怪談クラブがお届けする「海」の怪談。
怪談クラブがお届けする、海が呼ぶ声の話。大学二年の夏。俺たち男四人は、都会の喧騒を離れ、海沿いの古びた旅館に泊まった。有名な観光地でもなく、地図にもろくに載っていないような静かな入り江。潮騒に紛れて聞こえる「助けて」は、本当に人の声なのか。 その名を呼ばれた時、もう戻ることはできない。
怪談クラブがお届けする、夏の海に現れる狭間道の怪。俺の祖父が住んでいたのは、そんな小さな海辺の町だった。潮が最も引く日にだけ現れる石道と、海の底に沈んだ神社。この世とあの世の狭間が繋がる限られた時間帯。海から呼ぶのは、あの日から帰れなくなった子供たちの声なのか。