俺の親父も爺さんも漁師で、物心ついた時からずっと海と生きてきた。海で亡くなった人を見つけた時は、陸に上げて供養するのが漁師の務めだ。ある日、網にかかった水死体を揚げていると、その下からもう一つの異様な影がついてきて…。
子どもの頃、夏休みに友達と肝試しで地元の「鎮守の森」へ入った俺。そこで白い服を着た不気味な女の姿を目にする。必死に逃げる中、転んだ俺の耳元に囁かれた一言は…。数年後、あの森に伝わる恐ろしい言い伝えを聞き、背筋が凍りつく。
怪談クラブがお届けする、心霊番組のロケ中に起きた悲劇の記録。90年代、心霊番組のADだった俺は、駆け出しのタレントと霊能者と共に心霊スポットを巡っていた。
仕事で帰りが遅くなった夜、月明かりが綺麗な公園に立ち寄った私。ベンチに座ってぼんやりと影を眺めていると、木の影の中を高速で飛び回る「何か」を見つける。それは、目と口を縫い付けられた人間の生首だった…。
怪談クラブがお届けする、突然見知らぬ工業地帯に迷い込んだ男の恐怖。鉄面の男たちに追い詰められた彼を救った声の正体とは。
怪談クラブがお届けする、フリマで買った人形にまつわる奇妙な話。捨てても、燃やしても、なぜか手元に戻ってくる人形の正体とは……。
「入ってはいけない教室」と噂される、中学校の三階の教室。夜な夜な声が聞こえるというその部屋の鍵は、頑丈な南京錠で閉ざされていた。好奇心から近づいた私と友人。その時、カーテンの隙間から、逆さまにぶら下がった少女と目が合ってしまい…。
仕事帰り、誰もいない商店街で鳴り響く公衆電話。電話の向こうから聞こえてきたのは、亡くなった祖母の声だった。懐かしさに誘われ、近況を話す私。しかし、祖母の声は次第に不気味な音に変わり…。
市から委託され、古い下水道の点検作業をする俺と相棒。暗く湿った管の奥で、異様な人影と出会う。骨がないように体をくねらせ、壁に消えたその男。そして相棒は、マニュアルに書かれた衝撃の真実を語りだす…。
怪談クラブがお届けする、閉店後の巨大ショッピングモールで裸足の子供を追ってしまった従業員が遭遇する恐怖の物語。
仕事帰り、駅前で信じられないほどの美人に声をかけられた。警戒しながらもついて行くと、生活感のない部屋に案内される。ぎこちない動き、フリーズする笑顔。隣の部屋から聞こえた「助けて」という声。怪談クラブがお届けする日常の恐怖
林業を営む俺が、山奥で出会った二人の女性。彼女たちは街の格好で、泥一つ付いていない。不自然な笑い方、そして宙に浮くような足元。その異様な存在の正体は、山に潜む神だったのか…。