仕事帰り、駅前で信じられないほどの美人に声をかけられた。警戒しながらもついて行くと、生活感のない部屋に案内される。ぎこちない動き、フリーズする笑顔。隣の部屋から聞こえた「助けて」という声。怪談クラブがお届けする日常の恐怖
林業を営む俺が、山奥で出会った二人の女性。彼女たちは街の格好で、泥一つ付いていない。不自然な笑い方、そして宙に浮くような足元。その異様な存在の正体は、山に潜む神だったのか…。
怪談クラブがお届けする、山で迷い込んだ先に現れた、地図にない村。そこは死者の村、そして出された食事を口にしたら二度と戻れないという禁忌とは……。
夏休み、おじいちゃんから「入ったら二度と戻れない」と聞かされていた側溝に落ちてしまった私。そこで出会った少年は、私を奥へ誘おうとする。友情が芽生えたその時、私はある違和感を覚える…。
怪談クラブがお届けする、亡き祖母との感動的な再会が恐怖へと変わる怪談。初盆に帰ってきた祖母。しかし彼女は同じ言葉を繰り返す人形だった。
怪談クラブがお届けする、宇宙人を信じていた同級生の話。数年後、美しくなった彼女と再会するも、その言動の奇妙さから、成り代わられたことに気づく恐怖。
怪談クラブがお届けする、放課後の校舎に潜む恐怖。夕暮れの廊下を徘徊する奇妙な生徒。彼女の姿を見た者は、その「仲間」となる運命なのか。
夢の中で意識が覚醒し、出られなくなる私。舞台は薄暗い廃校舎。そこに現れたのは、巨大な顔だけの女だった。現実で起きた連続失踪事件との奇妙な符合。怪談クラブがお届けする、奇妙な夢から抜け出せなくなった女性の恐怖。
幼い頃、和室のタンスから顔が出てくるという奇妙な体験をしていた。当時の俺はそれを怖がるどころか、面白がっていたが、大人になってその記憶を思い出した時、本当の恐怖に気づく。
夜の繁華街。ビルの非常階段から見下ろすと、そこにいたのは関節がぐにゃぐにゃに曲がり、ひとり踊り狂う女だった。数分後、ホストクラブから聞こえる悲鳴。そして女は、一人のホストに覆いかぶさると、そのまま消えてしまう…。
夏休み、早朝の森へ虫取りに出かけた親子。楽しんでいたはずの時間が一変する。木陰に立つ不気味な女の視線。振り向くたびに縮まる距離、そして向けられた指先は、なぜか幼い息子を指し示していた…。
深夜に好奇心で始めた「合わせ鏡」の肝試し。しかし、鏡の奥に映っていたのは、歪んだ顔でニヤニヤと笑う“もうひとりの自分たち”だった。その日から、仲間が一人ずつ消えていく。鏡に潜む、おぞましい存在の正体とは…。