外の河原でバーベキューをしていた仲間たち。そこに現れた三人組の男たちは、肉も酒も口にせず、やがて川に入り、冗談めかして“溺れるふり”を始める。それは、過去の事故を繰り返す、川に潜む者たちの誘いだった。
演劇部の合宿中、顧問のU先生が「一服してくる」と言って姿を消した。彼の最後のLINEには「誰だお前は」の一文。数ヶ月後、古い集合写真に写るU先生そっくりの人物と、その合宿施設にまつわる過去の因縁が明らかになる。
部活の合宿で訪れた合宿施設。職員から「入るな」と警告された203号室に、何者かが忍び込む。そこで見た、集合写真に写り込む同じ顔の女子生徒。その日から、彼女は姿なき存在に監視され始める。
部活後の体育館。戸締まりを任された亜希が、倉庫から聞こえる不審な物音に声をかけると、倉庫の奥には見覚えがない扉がある。怪談クラブがお届けする、体育館で起こる怪異
新聞配達のアルバイトをしていた大学生が、ある日突然増えた配達先に不審な点を見つける。ポストに新聞が溜まり、窓からは白い顔が覗く。しかし、配達リストにその家は存在せず、やがてその家自体が消えてしまう。
保険の飛び込み営業をしていた村井さんは、ある古びた一軒家で不思議な老婆と出会う。その老婆は、資料も読まずに「生前契約」を求め、「私、昨日死んだのよ」と告げる。
昭和、長野の山あいの村。道祖神を動かして新居を建てた夫婦に、夜な夜な足音と不気味な視線がつきまとう。やがて娘が「顔がつるつるの客」と話し始め、道祖神が語る古き神の報復が始まる。
昭和の地方都市に流れた噂。「駅裏の家には、家族じゃない何かが混じっている」。転校してきた無表情な少年と、その家族が抱える不気味な秘密が、やがて村に静かな恐怖をもたらす。怪談クラブが紐解く、一家の正体と、見えない「誰か」の真実。
豪雨の夜、避難所で臨時スタッフをしていた私。入口のガラス扉の前に、びしょ濡れの女が立っていた。彼女は水に溶けるように消え去ったが、その正体は水害で亡くなった母親の霊だという。
都内某所の古い用水路を一人で点検していた私。水面からぬっと顔を出したのは、人の皮膚と魚の鱗が重なり合ったような異形だった。怪談クラブが暴く、都市の片隅に潜む、水底の記憶に囚われた怪異。
夜の東京、見慣れない路地から迷い込んだのは、白無垢の女が案内する奇妙な「神社」だった。そこで課せられた「三つの扉」の選択。怪談クラブが語る、都会の片隅に隠された、狐の通り道に迷い込んだ者の試練と恐怖。
中学2年生のKちゃんは、放課後の旧校舎の女子トイレで、隣の個室から聞こえる「こっち、きて」という声に違和感を覚える。そして、床下から這い出てきた異様に細く白い「指」が、Kちゃんの足元に迫る。