怪談クラブがお届けする、ライブ配信中に映ったぬるりと近づく黒い影。俺がよく観ていた配信者に「ハル」という男がいた。社会人で、休日になると地方の渓流や海へ釣りに出かけ、その様子を淡々とライブ配信していた。配信が始まり、しばらくするとコメント欄がざわつき始めた。最後の視聴者コメントが、すべてを物語っていた。
怪談クラブがお届けする、霧の中を進む婚礼の影。あれは数年前、女子中学生の行方不明事件が続いていた頃のことだ。近所の掲示板にもポスターが貼られていて、年の近い妹がいることもあり、他人事とは思えなかった。ある休日、気分転換に一人で近くの山へ散策に出かけた。 消えた少女が向かう先は、祝福の場なのか、それとも。
怪談クラブがお届けする、古びたショッピングセンターの奥で目を覚ました忘れられた客。地元にある古びたショッピングセンターで、アパレル店のバイトをしていた。背後から「すみません」と声がした。え?と思って振り向くと、試着室のカーテンの隙間から、すっと白い手が伸びてきていた。
怪談クラブがお届けする、冬の夜に現れる白い影の記憶。俺が大学生だった頃、冬休みの間だけ、デリバリー系のバイトをしていた。深夜の配達でバイクを走らせる仕事。同じバイト先に、三つ上の先輩がいた。ある日、その先輩に彼女ができたという噂が流れた。消えた配達先、凍った先輩。彼女は、誰を待っていたのか。
怪談クラブがお届けする、潮騒に消えた声と白い影の記憶。数年前、私は地元のケーブルテレビ局で働いていた。ある時、「消えゆく産業遺構特集」という番組企画が立ち上がり、私たちは海沿いにある、廃墟となった製塩工場を取材することになった。海沿いの廃工場に現れた謎の作業員は、いったい何を伝えたかったのか。
怪談クラブがお届けする、村に伝わるかかし祭りの禁忌を破った少年の行方を追う怪談。翌日に消えた友人、田んぼに立つ新たなかかし、その顔に起きた異変とは。
怪談クラブがお届けする、北海道の山中に残された炭鉱跡で遭遇した交代を告げる声と煤にまみれた鉱夫たち。十年前、私は廃墟写真を撮るのが趣味だった。ネットで見つけた「立入禁止の炭鉱跡」が気になり、ある秋の日に一人で足を運んだ。闇の中で主人公が見たものとは。
怪談クラブがお届けする「廃墟ホテルへの肝試し」の怪談。経営者が行方不明になったという噂の場所だ。酒の勢いもあり、「行ってみるか」という軽いノリで、 俺たち4人は深夜に車を走らせた。火事で閉鎖され、経営者が消息不明となった廃ホテルで、友人たちが遭遇したもう一人の存在とは。
怪談クラブがお届けする「放送室の声」の怪談。突然校内放送が流れた。「故障かな」と思った瞬間、ブツッと音が途切れた。そして「きこえますか」 女子生徒のような、弱々しい声だった。冬の放課後、誰もいないはずの放送室から届いた助けを求める声は、過去に消えた放送部員のものだったのかもしれない。
怪談クラブがお届けするドロドロの男の怪談。ひとり偏屈な爺さんがいた。 名前は知らないが、俺たちは「田んぼ爺」と呼んでいた。それでも寄り合いには顔を出し、最低限の手伝いもするから、誰も本気で嫌ってはいなかった。村の田んぼを守り続けた老人の怨念が、冬の夜に現れた不気味な体験談。
怪談クラブがお届けする保健室のカーテンの怪談。その日は文化祭の準備期間中で、生徒も先生も遅くまで残っていた。私はけが人が出ないよう見回りをしていて、気づけばみんなが帰ったあと、保健室で一人になっていた。文化祭準備で遅く残った保健室に現れた不可解な影と、数十年前の生徒手帳が示す真相。
怪談クラブがお届けする「正門の監視カメラ」の怪談。冬の静かな高校で、職員室のモニターに映った生徒らしき影。しかし実際の校門には誰もいない。不具合だと思い仕事を再開し、気づけば21時を過ぎていた。次の瞬間、生徒が急に走り出した。近づいてくる影と、不気味な声の正体とは。