怪談クラブがお届けする、林間学校の裏手で見つかった地図に載らない井戸。中学二年の夏。 林間学校で訪れた山のキャンプ場は、 古い宿舎と広場が整備されているだけの、 ごく普通の施設だった。ただ一つだけ変なのは、 敷地図に書かれていない裏手の藪だった。 底に眠る骨の山と、覗いた少年に忍び寄る呪いを描く、濃密な怪異譚。
怪談クラブがお届けする、裏山の秘密基地で起きた不気味な出来事。うちの近所の公園の裏には、小さな裏山があった。俺たちはその中腹にある太い木の根元を秘密基地と呼び、放課後になるとよく集まっていた。近づくと、それはマネキンの首だった。蹴り飛ばしたはずのマネキンが、数日後に形を取り戻して追いかけてくる恐怖。
怪談クラブがお届けする、冬の海水浴場で遭遇した声を真似る怪異と、その正体に気づいた瞬間の恐怖。「助けてください…溺れてるんです……」最初は海の方から聞こえた気がした。だが誰もいない。波だけが荒れている。気のせいだと思った瞬間、また声がした。「助けてください……」
怪談クラブがお届けする、夜の山中で迷い込んだ存在しない住宅地と、無言で道を指し示す住人たちの怪異譚。山奥に突然現れた小規模なニュータウンのような街並み。複雑な道に迷っていると、不意に歩行者が現れた。スーツ姿の男。こちらが近づくと立ち止まり、無言のまま道路の先を指差した。
怪談クラブがお届けする、廃墟で拾った古いビデオテープに映っていた覗き込む女の正体をめぐる恐怖譚。友人たちと肝試しで郊外の廃墟に行った。昔は家族で住んでいたらしい一軒家で、風呂場はカビだらけ、押し入れには子どもの落書きだけが残っていた。その二階の部屋の隅に、古いホームビデオのテープが一つだけ落ちていた。
怪談クラブがお届けする深夜の事故がきっかけで広まった恐怖の噂。その噂を最初に聞いたのは、会社の同期が飲み会で話した時だった。彼の地元で有名な痛ましい事故があったという。腕を失った女性の怪異が、噂を聞いた者のもとへ訪れるという戦慄の体験談。
怪談クラブがお届けする山間部の高校で起きた不思議な神社の怪異。ふと山の中腹に赤い鳥居が見えた。あんなところに神社があっただろうか。小さいのに妙に存在感のある鳥居だった。いつか行ってみようと思った。授業中に見えた赤い鳥居を探しに向かった先で、主人公が遭遇した異形の存在と恐怖の体験を描く物語。
怪談クラブがお届けする古本屋で手に取った百円本にまつわる怪異。近所の古本屋で、なんとなく百円コーナーを眺めていた。そこで昔少し話題になった自己啓発本を見つけた。ベストセラーだったはずなのに表紙は色あせ、ページの端は何度も折られている。前の持ち主が残した異様なメモと恐ろしい結末が語られる物語。
怪談クラブがお届けする沼の怪異譚。深夜の沼で目撃された白い顔の存在、沼御前。俺の地元の山には、昔から沼御前と呼ばれる何かがいると言われていた。幼い頃は湿地帯が危ないからと近づくなと言われていた呼べば連れていかれるという言い伝えと、車内に混ざった四人目の呼吸。その正体に迫る恐怖の記録。
怪談クラブがお届けする深夜の国道で起きた怪異。つんと古い電話ボックスがあった。今では珍しい公衆電話付きのタイプで、街灯の光を反射したガラスだけが不自然に白く浮いている。国道脇の古い電話ボックスの前を通ると、必ずかかってくるという奇妙な着信。受話器の向こうの声は本人の声で、影はガラスの中に立っていた。
怪談クラブがお届けする山間の旧道で起きた深夜の怪異。深夜、帰省のために国道を走っていた。山間部の旧道に入ると、街灯がほとんどなく、道路脇の反射板だけが頼りになるような道だった。素掘りのトンネルに現れた背を向けた人影と、首だけを向けてくる存在。最後に囁かれた声は、行方不明者の警告だった。
怪談クラブがお届けする、深夜の道の駅で遭遇した不気味な女性の影と、残された指跡の謎を追う恐怖体験。去年の夏、一人で車旅をしていた。夕方に山道へ入ったら思ったより暗くなるのが早く、宿も見つからず、仕方なく途中の小さな道の駅で車中泊をすることにした。そこで遭遇したものとは。