怪談クラブがお届けする、記憶にまつわる怖い話特集。思い出せない空白の時間、覚えているはずのない景色、他人と食い違う記憶。過去と現在の境界が少しずつ崩れ、自分自身さえ信じられなくなっていく恐怖を集めました。
怪談クラブがお届けする、山に棲む顔を持つものの話。じいちゃんがその話をしたのは、俺がまだ小学生の夏休みの夜だった。地図にも載らないような奥深い山の中で、懐かしい声が呼ぶとき、それはあなたを想ってなどいない。 山は、帰れなかった者の顔をまとい、今も歩いている。
怪談クラブがお届けする、旅館にまつわる恐怖。山奥の温泉旅館で住み込みバイトを始めた大学生。渡り廊下の先に佇む、朽ちかけた謎の建物と、そこで聞いた中居の不気味な忠告。「思い出さないこと」。