怪談クラブがお届けする、不動産屋が体験した心霊物件の恐怖。何年も誰も住んでいないはずの空き家で、屋根裏から聞こえてきた声の正体とは。
新米管理人として働き始めた俺は、前任者から「9階の空室には関わるな」と忠告される。水滴の跡、壁に溶け込む人影、複数の声が重なる不気味なインターホン。そして、その部屋の秘密を知る老婆が語った、恐ろしい過去。関わってはいけないその部屋に、多くの人が消えていた…。
引っ越した大規模マンションで、子供が「○○ちゃん」という新しい友達ができたと話す。しかし、その友達が住む部屋は空室で、その部屋にまつわる失踪事件が明らかになる。怪談クラブが紐解く、大規模マンションに潜む、悲劇の連鎖。
新しく引っ越したニュータウン。空き家だと思っていた隣の家が、夜になると「フッ、パッ」と不気味に明滅し始める。窓ガラスに映ったのは、笑っているのか泣いているのか分からない、家族のような三人の顔だった。
出張で泊まったビジネスホテル。隣室から聞こえるはずのない女性の声。その声は、すすり泣きから笑い声に変わり、やがて私の部屋のドアを叩く。
押入れにある日記を見つけてから奇妙なことに気づいた。やがて、そのアパートには、夜中、天井から誰かが這い回る音が響き始め、最後の言葉が、私を追い詰める。
幼い頃、半年だけ住んでいた古い家。雨の日だけ、押し入れの奥から出てくる「友達」と遊んでいた。その子の正体は、親の言葉で明らかになる。怪談クラブが語る、無邪気な子供の遊びに潜む、家に隠された恐怖。
空きテナントのはずの雑居ビル4階。新人営業マンが体験した奇妙な訪問、そしてSさんがエレベーターで遭遇した無言の乗客たち。窓に張り付いた無数の顔の正体とは…。
深夜の帰り道、取り壊し予定の工事現場にある真っ暗なプレハブ小屋に灯りが。覗き込むと、中で4人ほどの影が異様に激しく踊っていた。やがて灯りがつき、窓に浮かび上がったのは逆さまの顔だった。
新聞配達のアルバイトをしていた大学生が、ある日突然増えた配達先に不審な点を見つける。ポストに新聞が溜まり、窓からは白い顔が覗く。しかし、配達リストにその家は存在せず、やがてその家自体が消えてしまう。
保険の飛び込み営業をしていた村井さんは、ある古びた一軒家で不思議な老婆と出会う。その老婆は、資料も読まずに「生前契約」を求め、「私、昨日死んだのよ」と告げる。
築50年の古い団地で一人暮らしを始めた私。隣の部屋から聞こえるはずのない「家族」の声に疑問を抱く中、ある日、隣の家族の姿をついに捉える。