怪談クラブがお届けする、夜の観光地で体験した恐怖。有名な渦潮の上を、平然と歩く人影。そののっぺりとした顔が、まるで吸い込まれるようにこちらに迫ってくる…。渦に沈んだはずのその影の正体とは…?
怪談クラブがお届けする、海の神の怒りに触れた男の怪談。密漁を繰り返していた友人が行方不明になった数年後、彼は海で、魚の体にされた友人を目撃する…。海の神の怒りから、あなたは逃れられますか?
怪談クラブがお届けする、リサイクルショップのバイトで体験した怪談。古い姿見は人の魂を抜き取り、最新の冷蔵庫は生きた人間を“保管”する。そこには、恐ろしいものの連鎖が隠されていた…
夜間のごみ収集作業中、俺は路地に立つ不気味な影を目にする。それは異様に背が高く、顔は青白い、人間ではない「何か」だった。その日以来、回収現場でたびたび遭遇するその影は、俺の作業中の習慣にまで影響を及ぼし、俺は夜の街の影に怯えながら過ごすことになる。
深夜の終電間際、いつもの地下鉄の駅で開いていた職員用の鉄扉。興味本位で足を踏み入れた先は、どこまでも続く薄暗い通路だった。奥の空間で、私が見たのは、無表情で立ち尽くす無数の人影。声を揃えて発された言葉に、
「入ってはいけない教室」と噂される、中学校の三階の教室。夜な夜な声が聞こえるというその部屋の鍵は、頑丈な南京錠で閉ざされていた。好奇心から近づいた私と友人。その時、カーテンの隙間から、逆さまにぶら下がった少女と目が合ってしまい…。
夏休み、山を越えた先に見つけたのは、懐かしくもどこか古風な村だった。親切な村人たちに招かれ、食事を勧められるが、とっさに断って帰宅。しかし祖父の口から、その村の恐ろしい正体が語られる…。
夏休み、おじいちゃんから「入ったら二度と戻れない」と聞かされていた側溝に落ちてしまった私。そこで出会った少年は、私を奥へ誘おうとする。友情が芽生えたその時、私はある違和感を覚える…。
深夜、ドライブで迷い込んだ山道。窓の外には、四つん這いで車と並走する「口の裂けた女」が。友人の悲鳴と、アスファルトに残された手形。怪談クラブが紐解く、走る車を狙い、幻覚を見せる怪異の恐怖。
夏休み、友人たちと訪れた湖で、水面から聞こえる不気味な拍手。その拍手に誘われるように現れたのは、腐った顔で笑う花嫁衣装の女だった。怪談クラブが紐解く、湖に沈んだ花嫁の怨念と、引きずり込まれる恐怖。
散歩中に拾った、汚れた一体の人形。私は胸の奥を掴まれるような感覚で持ち帰り、きれいにしてあげるが、それは人ならざるものが宿った人形だった。そして、捨てようとしても、それは再び私のもとへ戻ってくる。
中学時代、肝試しで訪れた「通ってはいけない赤い橋」。橋の真ん中で友人Yが女の声で名前を呼ばれ、その後彼は溺死体で発見された。怪談クラブが紐解く、赤い橋に潜む、悲劇の女の正体と、その呪い。